大門坂と丸山千枚田2023

 25年前に行った「那智勝浦1998」の忘れ物を撮りに行ってきました。熊野古道は、平成16年7月7日に「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されて以来、年を追うごとに人気が増し、私も一度は行ってみたいと思っていた熊野古道「大門坂」。

やっと熊野古道「大門坂」に来れました。

 当時は妻と二人で「熊野那智大社」とその周辺へは行ったことがあるのですが、先日、友達から撮影ポイントで有名な「丸山千枚田」が話題になり、居ても立っても居られなくなって、思い立ったが吉日とばかりに早速出かけました。

ALBUM

2023年5月24日(水) 晴れ
 天気予報では今日一日晴れマークが出ているので、天気の心配はない模様です。午前3時30分、いつもと変わらない時刻に起床。一応は車中泊の準備も整えて出発し、近くのコンビニで一通りの食料を買い込んで和歌山ICへと向かいました。

近くのコンビニで一通りの食料を買い込む

 早朝の時間帯は高速道路が空いているので、気持ち良く走れます。ところが途中の電光掲示板に「夜間通行止め」の案内が出ていました。何度か見ていくうちに「夜間通行止めのお知らせ 印南IC~南紀田辺IC 20時から翌朝6時まで」と書かれているようでした。只今の時刻は午前4時30分なので、どうしても印南ICで出なければなりません。ヤバッ

 やむを得ず、午前5時過ぎに一旦「印南IC」を降りて一般国道42号線を「南紀田辺IC」へと向かいました。そして、再び田辺バイパスから終点の「すさみ南IC」まで走り、すぐ近くの「道の駅すさみ」に到着したのが午前6時過ぎでした。

道の駅すさみにて休憩しました。

 ここからは目的地の「大門坂」まで延々と続く海岸線をのんびり走りました。ここはひとり旅の強みです。マイペースで走っていれば、そのうち到着できるでしょう。途中のコンビニで何度か休憩しながら、午前7時頃に「大門坂」の入口付近まで来ることができました。

 しかし、大門坂駐車場は現在リニューアル工事中で利用できませんでした。無料で利用できる土産物売り場の駐車場はいくつかあるのですが、緩やかな上り坂を10分近く歩かなければなりません。探していくうちに「大門坂」入口の道路沿いに比較的広い空き地がありました。また、隣の家は空き家でした。誰もいないし何の表示もないので、勝手に駐車させていただきました。(無断駐車?)

 爽やかで気持ちの良い青空の下、早速「大門坂」へと向かいました。特に先を急ぐことはないのですが、午前9時を過ぎるとツアー客が訪れるので、写真撮影には午前9時までを目安に行くのが良いからです。自由なアングルで気ままに撮影を楽しむための私流の鉄則です。

「大門坂」入口の道路沿いに比較的広い空き地がありました。

 おかげ様で観光客が写らずに、気持ち良く写真撮影を楽しむことができました。しかし、ここからが体力的に大変な「長い長い登りの階段責め」が待っていました。自由気ままな写真撮影ができたのは良かったのですが、足が耐えられるか心配でした。

「大門坂」を登り切った所の広場の長椅子で一休みしました。

 「大門坂」を登り切った所の広場に長椅子がポツンと一つ設置されていたので、ここでしばらく腰を下ろすことができ、本当に大助かりでした。足が休まるうちに、ここまでくれば「熊野那智大社」までもう一度行ってみたい心境にかられました。25年前にも妻と二人で訪れたことがあるのですが、無性にもう一度行ってみたくなったのです。

 そんな気持ちの勢いで、再び老骨に鞭打って立ち上がりました。進んでいくうちに昔の思い出が蘇り、目の前に立ちはだかる階段を一歩一歩踏みしめるようにして「熊野那智大社」に着きました。

目の前に立ちはだかる階段を一歩一歩踏みしめるようにして「熊野那智大社」に着きました。

 ゆっくりお参りを済ませ、日陰の休憩所でしばらく休ませていただきました。そうこうしているうちに少しずつ参拝客が訪れて、話す言葉は日本語ではありません。時刻は8時30分を過ぎたところですが、そろそろツアー客が訪れる時間なのかもしれません。

 ここからすぐ近くの「青岸渡寺」に立ち寄って、25年前に「那智の滝と三重塔」をバックに記念写真を撮った思い出の場所で、当時と変わらない風景をじっくり楽しみました。

25年前に「那智の滝と三重塔」をバックに記念写真を撮った思い出の場所

 続いて「那智の滝」に行き、ここでも昔と変わらない風景をカメラに収めて再び「大門坂」を下って行くと、途中で複数の団体ツアー客に出逢いました。皆さん海外からの旅行者で、ガイドさんの説明を聞きながら、しかも道幅いっぱいに広がって登って来るものだからすれ違うのも大変で、やっぱり早く来て正解でした。

大門坂を下り終えてマイカーに戻りました。

 大門坂を下り終えてマイカーに戻ったのが午前10時頃でした。これから予定どおり熊野の「丸山千枚田」に行こうと思います。ここから1時間程度なので、時間にも余裕があり大丈夫だとの思いで再出発しました。

 現地の近くまで来て県道40号線沿いにある公衆トイレの横に車を停め、「通り峠」と掲げられた案内表示を目印に石畳の道を「丸山千枚田展望台」を目指して登っていきました。

「通り峠」への案内表示を目印に石畳道を「丸山千枚田展望台」を目指して登っていきました。

 しかし、案内表示に記された50分を優に超える1時間以上進んでも、展望台を見つけることができませんでした。展望台が見つからないので、もちろん千枚田は望めません。

「通り峠・子安地蔵」の前を通ったものの丸山千枚田展望台が分かりません。
通り峠・子安地蔵

やむを得ず、峠を下っていくと再び県道40号線に出てしまいました。どうも道を間違えたようです。ウォーキングルートの展望台へは、途中の「子安地蔵」を右折するもう一つの道があったようです。

 時すでに遅し。戻る馬力も気力も残っていません。ここはもう断念するしかなく、マイカーの駐車場所まで県道を歩いて戻って行きました。

 ところが歩いても歩いて駐車場所に辿り着けません。この道で良いのか心配になるほどでした。途中、県道沿いからの「丸山千枚田」展望スポットがありました。

県道沿いからの「丸山千枚田」展望スポットがありました。

 ここは反って徒歩が正解でした。車で来られた方々が撮影に没頭している様子から、道路に駐車スペースも無く、自由に撮影することができなかったでしょう。徒歩なので、パパッと撮影を済ませては駐車場所へと急ぎました。歩くこと約30分、やっとマイカーが見えたとき、立ち止まってホッと一息つきました。

歩くこと約30分、やっとマイカーが見えました。

 そして、再びマイカーで「丸山千枚田」の現地に行きました。とってもキレイに整備されているのを見て、感動しました。保存会の皆さんの不断の努力の賜物でしょう。これからも永遠に守り続けてほしいと思います。

とってもキレイに整備された丸山千枚田

 そんなことを思いながら、午後1時30分を過ぎた頃に帰路に着き、夕刻まで無事に帰宅することができました。

 我が身を襲う疲労感で、ふとスマホの万歩計を見ると「14,957歩」となっていました。それも、あの長い階段と石畳のトレッキング。疲れるはずです。二箇所めぐりは少し無謀すぎたかもしれません。

 このページを作成中の今も、下半身の疲労感が残ったままです。回復まで数日はかかりそうですね。

このブログの人気の投稿

2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)

東北地方車中泊の旅2024

香住カニかに2025