那智勝浦1998

 和歌山県の最南端、本州最南端の町である串本町と、白浜と並ぶ南紀屈指の温泉郷「那智勝浦」をめぐる思い出の旅をご紹介します。

 JR和歌山駅から特急オーシャンアローにて約2時間30分で串本駅、さらに約30分で紀伊勝浦駅です。

(1998年9月9日~10日)


1998年9月9日
 9月は雨が多いので、天気だけ一番気になっていましたが、幸いにも、快晴のとても良い天気に恵まれました。

 初日は、串本駅で下車し、バスに乗り換えて、まずは橋杭岩に行きました。串本東側の海岸から大島に向かって、まるで大自然の芸術のように立ち並ぶ大小約40の奇岩。これが「橋杭岩」です。

まるで大自然の芸術のように立ち並ぶ大小約40の奇岩。これが「橋杭岩」です。

 奇岩に登る朝夕の風景は特に美しく、初日の出のポイントでも有名です。でも、岩に登る朝日は、6月頃が一番美しいと地元では云われているようです。

 宮城県の「松島」から名を借りた「紀の松島」。この日は、天候にも恵まれてとてもきれいでした。

宮城県の「松島」から名を借りた「紀の松島」

 紀の松島めぐりは、勝浦港の勝浦観光桟橋からイルカやクジラの形をしたかわいい遊覧船に乗ってまわります。勝浦港の周囲約17kmにわたって大小の島々が浮かぶ景勝地で、ライオン島、ラクダ岩などその名のとおりのおもしろい形をした島や岩もあります。

イルカやクジラの形をしたかわいい遊覧船に乗ってまわります。

 この日は「ホテル浦島」に泊まりました。浦島という名前から連想するのは、おとぎ話にある竜宮城。まさしくそんな感じのホテルです。本館、ごんど館、日の出亭、山上館の4館があり、いろいろな趣向を凝らした7つの内湯めぐりが楽しめます。

 その中でも大洞窟風呂「忘帰洞」は、かつて紀州藩主徳川頼倫公が、ここからの景観に見とれて帰るのを忘れてしまったことから付けられた名前とか。確かに、洞窟からの熊野灘の眺めは迫力満点です。一度は入浴する価値あり!


1998年9月10日
 2日目は、紀伊勝浦駅からバスで約30分。高さ日本一を誇る豪快な「那智の滝」で有名な那智山周辺の散策を愉しみました。

高さ日本一を誇る豪快な「那智の滝」

 さすが日本一!迫力がありますね。毎秒1トンもの水が流れ落ちているというからすごい!滝自体が熊野那智大社の別宮・飛瀧(ひろう)神社の御神体になっています。拝観料を払ってでも滝壷の見下ろせるお滝拝所まで行くことをおすすめします。しぶきを浴びるくらいまで近づけて、目いっぱいの迫力が味わえます。ここからの、「那智の滝」の眺めはまた格別で、感慨深いものがありました。

 熊野那智大社は、表参道の長い石段を上りつめたところにあり、熊野本宮大社、速玉大社とともに熊野三山と呼ばれ、平安時代から「蟻の熊野詣」といわれるほどで、また、すぐとなりには西国33箇所の第1番札所として有名な「青岸渡寺」があり、大勢の参拝者が訪れていました。

 みなさんも、一度は訪れてみてはいかがでしょう!

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