谷川岳/トマの耳2014
【もくじ】
8/22>和歌山~天神ロッジ
8/23>天神ロッジ~天神平~谷川岳~天神平~天神ロッジ
8/24>土合~和歌山
今年も気の合うW氏とふたりの夏山登山を計画しました。W氏が前から登ってみたいと言っていた日本百名山の「谷川岳」を候補に挙げていたので、一日の年休取得による二泊三日の谷川岳登山計画を立てました。交通手段は、もちろん電車 & ウォークです。往復新幹線を利用して新大阪から東京へ、東京からは上越新幹線で「越後湯沢駅」まで行き、そこから谷川岳ロープウェイに一番近い「JR土合駅」まで戻っては、さらに駅から歩いて10分足らずの「天神ロッジ」という宿泊施設にて連泊する計画です。
(2014年8月22日~24日)
今年の夏は、梅雨明け以後も不安定な天気ばかりで、日照不足による野菜の高騰が続いています。出発日当日のこの日も同様の不安定な天気で、晴れたり曇ったり、ところによりゲリラ豪雨といった感じでした。
当日は、午前8時43分発のJR特急くろしお8号にて新大阪へ、ここからは東京経由で上越新幹線に乗り換えて越後湯沢駅へと予定どおり午後2時31分に到着しました。ところが、JR上越線の水上行き15:05発が魚沼付近の「大雨の影響により運行を見合わせている。」とのことでした。最悪!
その後、1時間、2時間と運行予定時刻が繰り上げられて、結局、水上行き最終電車の到着は18時30分過ぎになるとのアナウンスが流れました。ここ越後湯沢駅に到着して以来、実に4時間も缶詰にされたことになります。本当に疲れました。
そして、やっと18:45に電車が到着し、土合駅に着いたのは午後7時20分頃でした。宿泊予約をしている「天神ロッジ」へは事前に遅れると連絡を入れていましたが、雨が降っていることでもあり、また、夜道になってしまったため駅まで車で迎えに来てくれました。本当に助かりました。
天神ロッジに到着後、早速チェックインを済ませてはシャワーを浴びさせていただき、午後8時と遅い夕食(鶏肉の照り焼き & 野菜サラダ & 生ビール)を頂くこととなしました。ここ天神ロッジは、オーストラリア人(34)のマスターと韓国人の女将さんの若いご夫婦による経営で、流暢とまではいきませんがご夫婦ともに日本語を話され、国際色豊かなロッジです。
この日は、天神ロッジに着くだけで終わってしまったので、明日の谷川岳への登山に備えて早い目に着床しました。
いつものように午前5時起床。朝の散歩に外に出てみると、空はどんよりと黒ずんでいます。この空模様では、本日の登頂はたぶん無理だから、使いかけの「青春18きっぷ」を利用して、日光東照宮への日帰り旅でもするしか仕方ないだろう。と、そんなことを思いながら「JR土合駅」までの往復散歩に出かけたのでした。
JR土合駅は「日本一のもぐら駅」と聞いていたので、どんな駅なのか一度見たかったのです。改札口を入ると「越後湯沢方面」へはホームまでトンネルで486段の階段を下りなければなりません。時間にしておよそ10分かかるそうです。帰路にはこの階段を下りることになるので、散歩中の今は、階段手前までにしておきました。
朝の散歩を終えて天神ロッジに戻り、午前7時の朝食(トースト2枚 & ブルーベリージャム & スクランブルエッグ & 牛乳 & オレンジジュース)を頂いているうちに少しずつ晴れ間が出てきました。そこでW氏の決断により、谷川岳登頂を決行することにしたのでした。
行くと決めたからには、一刻も早い方が、午後は雷の発生ケースが多いので、早速身支度をして、午前7時30分過ぎに谷川岳ロープウェイのりばへと出発しました。途中、さらに青空がのぞくようになり、気持のよい山の空気とともに登頂への意欲が湧いてきました。
谷川岳ロープウェイは約2分毎に出発する複式単線自動循環式ゴンドラで、この日は待ち時間もなくスムーズに天神平(標高1,319m)へと登ることができました。そして、天神平の天候は晴れで気温20℃、最高の気持ち良さでした。
天神平からは、さらに天神峠ペアリフトに乗って天神峠(標高1,500m)まで楽に登ることができました。さぁ!問題はここからです。ここからが本格的な登山の始まりです。気合いを入れて谷川岳/トマの耳(標高1,963m)を目指しました。ここ天神峠から標高差463mです。
初めのうちは、比較的なだらかな尾根伝いで楽勝ペースで進めたのですが、徐々に山岳の険しさが増し、一部には鎖を掴んで通過しなければならない崖っぷちまであります。天神峠を午前8時30分に出発し、途中の肩ノ小屋でトイレ休憩を済ませて「トマの耳」に登頂したのが同11時ちょうどでした。
山頂は一面の霧に覆われて、360度のきれいな眺望を楽しむことはできませんでしたが、初登頂の達成感で感無量でした。ただ、写真でも分かるように、山頂標杭の一部が欠けていたのには少し悲しさを感じました。そんな思いを抱きながらしばらく霧の晴れるのを待ちましたが、次から次へと湧いてきて一向に晴れてくる気配がないため、止む無く下山することにしました。
途中、肩ノ小屋の売店で昼食休憩としましたが、昼食と言える食事は無く、カップヌードル(400円) & サイダー(300円)で空腹感を紛らわさざるを得ませんでした。それでも何も無いよりはましですが…。どうにか空腹感を治めては下山の途に着くことができました。
下山時は、天神峠には行かずに直接「天神平」へと下りました。やはり、下山は速く、肩ノ小屋を正午に出発して天神平到着は午後1時30分でした。その後、谷川岳ロープウェイのりばの売店でお土産を買い求め、再び天神ロッジへと帰ったのでした。
天神ロッジに到着後、シャワー(※湯船はあるがお湯はありません。シャワーのみです。夏場だけだと思いますが…。)を浴びて疲れを癒し?(シャワーのみでは癒せません!)空きっ腹を我慢して、ただひたすらに夕食時間の午後6時がくるのを待ちました。
この日は宿泊客が20名以上と多くてびっくりしました。今夜は近くで花火大会があるらしく、学生や若い方々でとっても賑わっていました。
今日も午前5時に起床しました。そして、今朝の散歩は「谷川岳ロープウェイのりば」までの往復ウォーキングです。ロッジの外に出てみると、駐車場には車が6台も停まっていました。足立や練馬など関東からの車で満車状態です。昨夜から宿泊の学生など若者たちの車でしょう。
そんなことを思いながらロープウェイの方面に歩いて行くと、途中、遠くのきれいな山並みとともに土合駅が見えました。天気は昨日よりも回復したようです。事前に計画し宿泊予約を済ませての旅行は、当日の天候次第で大きく左右されます。これどいるのはタイミング!タイミングが悪いと全て台無しです。確実に天気の安定する晴れの日を狙って来れるようになりたいものです。(毎日が日曜日にね!)
およそ40分の散歩を済ませては、朝食時間の午前7時に合わせるように天神ロッジに戻りました。そして、昨日と同じように「トースト & スクランブルエッグ」で朝食を済ませては、JR土合駅を午前9時56分発の乗車に合わせてチェックアウトしました。
帰路では、「日本一のモグラ駅」であるJR土合駅の長岡方面下りホームへと初めて行くのが楽しみでした。昨日の早朝散歩で階段の手前まで来ましたが、今日はここから468段の階段を下って初めてホームに下りました。ホームに下りるとTシャツでは寒いくらいひんやりしています。さすがに日本一のモグラ駅です。
越後湯沢駅では、新幹線の発車時刻までおよそ2時間の余裕を持たせたので、まずは、W氏の計画どおり駅構内の温泉「ぽんしゅ館」で入浴です。
その後、昼食を済ませては買い忘れていたお土産を買い求め、それでもまだ時間の余裕があったので、駅前にある「温泉珈琲水屋足湯カフェ」の足湯に浸かり、マンゴープリン&温泉珈琲で休憩して時間調整を図り、14:40発の新幹線Maxとき364号東京行にて帰りの途につきました。
今年は全国的にもゲリラ豪雨による被害の多い異常気象の夏でした。今回の谷川岳登山計画にも少なからず影響し、出発前日まで危ぶまれました。当日、越後湯沢駅への到着後、大雨の影響で土合駅への電車が来ずに4時間の缶詰を食らったことは、二度と経験することのない思い出となることでしょう。
それでも翌日の土曜日の登山当日にはどうにか晴れてくれたので、目的を達成することができて何よりです。山頂での360度の大パノラマを望むことは叶いませんでしたが「谷川岳/トマの耳」に登りきった達成感で、それだけで心が晴々としています。次は、どの百名山を目指そうか…。











