宇治・平等院2008

 長く辛かった花粉症もやっと治まり、今年の「電車 & ウォーク」の目標にしていた「花の旅」の第一歩として、この時期はやっぱり藤の花。藤といえば、房が大きくて有名な「宇治・平等院」でしょう。ところが、事前に平等院のホームページで下調べをしていると、残念ながら「今年の藤の花つきが悪く、ご期待に沿えない可能性が高いと思われますので、ご来院の際にはご留意いただきますようお願い申し上げます。」と書かれているではありませんか。

ALBUM

2008年5月3日(土) 晴れ
 「大丈夫かなぁ…?」少し不安な気持ちを抱きながらも、週間天気予報は晴れマーク!ゴールデンウィークの中日でもあり、混雑を想定して電車は特急指定席券を購入し準備も万端なことから、藤が期待はずれなら「つつじ」にすればいいや!ってことで、目的地は「宇治・平等院」で変更はありません。

 JR特急に乗り込んでは、一気に京都駅へと到着です。ちょうどここでお昼時。「腹が減っては戦が出来ぬ!」京都で先に昼食を済ませては、宇治・平等院へと向かいました。平等院は、京都駅からJR奈良線に乗り換えて30分程の宇治駅で下車します。

 駅を下りると、宇治茶で有名は茶店が立ち並んでいます。それらを見ながら、ゆっくり歩いて行くと平等院表参道に出ます。道の両脇に立ち並ぶお土産などのお店を見て楽しみながら、宇治駅からは15分弱で平等院へと到着です。

駅を下りると、宇治茶で有名は茶店が立ち並んでいます。

 表門を入ると、既に拝観券を求めて並ぶ長蛇の列ができていました。ところが、並んで待つこと15分と、まだ比較的短時間で入ることができてラッキーではありました。早速、期待の藤棚へと向かうと、心配していた藤の花つきも、それを跳ね返すかのように大きな房をつけて見事に咲いていました。

 どこから見ても、どこの藤棚にも負けないほどの大きな房と花つきで、平等院のホームページに書かれていた「ご期待に沿えない可能性」など全くありませんでしたが、例年は、これよりもっと素晴らしいと言うことなのでしょうか。

 藤の花の素晴らしさにしばらく見惚れながら、次に「鳳凰堂」の内部を拝観したくて拝観券を買いに行くと、ここではなんと「1時間待ち」の表示が…。この日は真夏を思わせるほどの暑さで、とても、ここでの1時間待ちはちょっときついため、止む無くあきらめました。

藤の花の素晴らしさにしばらく見惚れる

 ここは、7年前にも訪れたことがありますが、その時は、池を渡る橋の工事をしていました。「鳳凰堂」内部の拝観もしたことがありますが、もう一度ゆっくり見たかったのです。ちょっと残念…。

 阿字池の周囲を散策しながらの鳳凰堂の景観も、咲き誇るつつじと共にとっても素晴らしく心を癒されます。でも、拝観して間近で見る鳳凰堂は更に凄いと思わせるもので、1,000年の時の流れを実感できるのですが…。また、改めて訪れることにしよう!欲を言っては罰が当たります。今回の「花の旅」は「藤」が目的なのですから、もうこれで充分に満足です。

 この日の宇治の散策は、真夏を思わせる暑さにより少し疲労感を覚えましたが、宇治橋の橋上からの宇治川の流れを眺めていると、暑さも和らぎ不思議と疲れもほぐされます。

宇治橋の橋上からの宇治川の流れを眺めている

 でも、この際だから、宇治橋を渡り徒歩10分程の所にある、宇治茶を使った抹茶スイーツで有名な「京都 宇治 伊藤久右衛門」本店を訪れてみることにしました。お茶で小休止との思いがあって行ってみると、待ち時間30分!?実際はそれ以上待ちましたが、暑さによる疲れを癒すためにも、美味しいお茶を楽しめたことで待った甲斐がありました。有名な店は誰も皆よくご存知で、それにゴールデンウィークとあって、どこへ行っても人の波です。

 その後は、宇治駅から京都駅へと向かう電車で、思いもよらない光景に出くわしました。普通電車の長椅子の向かいに座った男女二人連れ、男性は35歳過ぎ、女性は65歳過ぎで、親子関係の様子。それに男性の膝の上には「トイプードル」が裸のままで!

 JR西日本のホームページで調べてみると、普通手回り品きっぷ(270円)を買えば、ペット等の小動物の車内への持ち込みは可能ではありますが、お願いとして「ケースから出さないように…」と書かれています。「お願い」だけではダメか…。

 でも、この二人の関係。大の大人にトイプードル、そばに母親?この男性はマザコンか?如何にもそんな風な感じに見えるのだが、膝の上の行儀の良いトイプードルだけがとっても可愛く思えた。こんな目の前の二人の関係を想像しながら京都駅へと到着です。

 今年の「花の旅」の第一歩。平等院の見事な藤を目の当たりにできたゴールデンウィークの1日は、楽しい思い出をいっぱい残して、あっと言う間に終了です。

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