山科散策2007
今年も残すところ1ヶ月と年の瀬が迫ってまいりましたが、それほど寒さの感じない迎冬となっています。そのためか、紅葉狩りの適期も近年は毎年のように遅くなり、昨年と比較しても1週間程度の遅れを見せているようです。 ALBUM 2007年12月1日(土) 晴れ そこで、12月に入っても今がちょうど紅葉の見ごろとテレビで放映されていた山科の「毘沙門堂」を訪ねてみることにしました。インターネットで情報を検索してみると「JRおでかけネット」から「山科駅散策マップ」も手に入れることができたのです。さらに「関西おでかけパス」という2,000円で1日乗り放題の「トクトクきっぷ」も利用できることが分かりました。ならば、ついでに開催中の「大阪モーターショー」へも足を伸ばそう!ということで、午前中は毘沙門堂の紅葉狩りを中心に山科駅周辺散策を愉しみ、午後はインテックス大阪で「大阪モーターショー」を観に行くことに決めました。 早朝、まだ暗いうちから出発し、山科駅到着が8時20分頃でした。「JRおでかけネット」で入手した「山科駅散策マップ」を頼りに、まず最初に「毘沙門堂」へと向かいました。毘沙門堂へと続く参詣道は、住宅街の細道を通り抜けるようになっていて、そこには山科の響きに相応しい一戸建てで閑静な佇まいの住宅が並んでいます。 山科駅から歩くことおよそ20分、正面に紅く染まる紅葉とともに「毘沙門堂門跡」の石柱が見えてきました。そこから長い石段を登ると「毘沙門堂」本堂に到着です。 早速、拝観することにしました。目的は、先日のテレビ放映で知った宸殿の襖絵です。狩野洞雲益信による「九老之図」という襖絵は、見ながら移動していくと机の向きが変わっていくように見えるのです。逆遠近法という手法だそうですが、驚きと共に一見の価値ありです。 中庭は「晩翠園」と呼ばれる江戸初期の回遊式庭園になっていて、紅葉の見ごろと相まって見事な景観を成していました。拝観時間は、ゆっくり廻っても20分程の小さな本堂ですが、拝観価値は十分です。 山科は、京都中心部から東山を越えた所に位置することから、ここ毘沙門堂は混雑もなく、紅葉狩りの穴場と言えるのではないでしょうか。 続いてウォーキングは「山科疎水の道」へと進みます。紅葉に染まる風景に疎水の流れが冴え、とっても気持ちの良いウ...