しらびそ高原2011
昨年の「ビーナスラインツーリング」では、Y氏が出発予定1週間前の突然のアクシデントにより不参加を余儀なくされ、SH氏もまた都合で参加することができなかったことから3名だけのクラブツーリングとなってしまいました。でも、今年は昨年参加できなかった2名も参加できることになって、とっても楽しみにしていた今回の「しらびそ高原ツーリング」ではありましたが、週末の悪天候が日曜日の朝まで続くという予報が出され、止む無く車によるドライブ旅行と相成りました。車はO氏の提供によるエスティマです。
(2011年10月15日~16日)
2011年10月15日(土)雨
予定2日前の週間天気予報でのことでした。なんということでしょう!前日まで続いた好天が…週末に大きく崩れるなんて!それも、日曜日の午前中まで残るとは…。そんな予報は聞きたくありません!出発前日の夜まで、いや…出発間際までどうしてもあきらめ切れませんでした。
しかし、天気は持ち直してくれません。自然に逆らうことはできないことから車でのドライブツアーに変更しました。ただ目的地に着くためだけならバイクでも行けないことはありませんが、雨中走行は危険を伴う上に、何より走っていて楽しいものではありません。それなら、車を提供してくれるO氏には申し訳ありませんが、バイクの雨中走行よりは車で「わいわい」行く方が楽しいに決まっています。
車の場合は、いつもO氏がSH氏を乗せて私宅までお出迎えです。そして、N氏はY氏を乗せて私宅に車を停め、全員O氏のエスティマに乗せてもらいます。楽チン楽ちん!O先生!車の提供ありがとうございます!
午前8時に私宅を出発しました。阪和自動車道から近畿自動車道へ、雨は小降りではありますが、止みそうにありません。そして、第二京阪から京滋バイパスへ、次に名神自動車道へと車を走らせて、まずは草津PAで休憩です。
みなさんは朝食休憩ですが、私は自宅で朝食を済ませてきたので、モーニングコーヒーにて休憩です。
トイレを済ませて、午前9時50分に再出発しました。ビデオカメラ持参で来た私は、出発直後、先ほどまで撮影したシーンが上手く撮れているか確かめるうち、ビデオカメラが「電池残量が少なくなりました!」と、しゃべっています。すぐに充電済の電池に交換しようと貴重品を入れたハンドバッグ…「う、う…???ない!あっ!カバン忘れた!」私の慌てふためく声を聞いたO先生は、驚いて車を止めてくれました。
きっと、みんなでテーブルを囲んで休憩した場所に忘れたに違いありません。幸いにも車を止めた場所が、まだ草津PAの給油所を出たばかりでした。が、それでも、ここから歩いて戻るには相当の距離があります。そこで、なんとO先生、運転免許証の色が変わることを気にもせず今出た給油所まで…。
そこからは、一目散に走ること走ること!(自力でですよ!)もう無我夢中でした。走りながら半ばあきらめかけていたものが、自分が腰かけた隣の椅子にありました!だれか触った様子もありません。カバンを見つけたその瞬間、胸をなでおろしました。まるで夢を見ているような…ホッとした気持ちになりました。今思うとあとを追いかけてきてくれたN氏にも、その喜びを全身で表現していたように思います。
O先生!ありがとうございました!みんなに迷惑をかけて、本当に申し訳ございません。でも、あって良かった~ッ!!無かったら、今回のツアーはどうなっていたことか…。その後、忘れ物をしないようにみんなで気持ちを入れ直しては、再々出発したのでした。
飯田ICから一般道へ、時計を見ると午後1時30分でした。すでに空腹を感じる時間です。昼食休憩は、N氏が事前に調べてきてくれたそば処「村の茶屋」です。今朝の午前5時30分に朝食を食べている私のお腹は、すでに限界状態でした。
そば処「村の茶屋」は、周りに何もない道沿いにあるひっそりとした佇まいの店で、店内は、田舎に古くからある強堅な作りの日本家屋です。お腹が空いた私は「天ざるそば(大)」を注文しました。みんなも同じざるそばや温かいそばを注文したようです。
そして、待つことおよそ10分。大盛りの天ざるを目の前にして、お腹が鳴るのを覚えました。ひとすすりしただけで、なんとも言えないねばりと腰の強さを感じ「さすが!信州そば!」と思える最高の味でした。このレポートを書きながらも、舌にあの時の風味を感じて生つばが湧いてきました。
クラブツーリングで信州を訪れるたびに「そば」を食していますが、ここの味もまた格別です。ただ温かいそばを注文した人は、だし汁が関東味(関東は鰹だしに濃口しょうゆ?)だったことがやっぱり口に合わなかったのか、「うまい!」の一言がなかったようでした。少し味見をさせてもらいましたが、私の口にも合いませんでした。でも「ざるそば」は関西味と変わりません。
昼食後、再び「ハイランドしらびそ」を目指し、午後3時10分頃に無事チェックインしました。ここまで雨は降ったりやんだりで、まだ晴れてきそうにありません。外での眺めは楽しめず、仕方なく、旅の疲れ(いや…疲れ?)を癒すため大浴場に行きました。
それからは、なんと言っても旅のメインイベントは夕食(宴会)です。ここは、やはり信州の奥深い山の中、それも標高1,918mです。出されたメニューはやっぱり山の幸でした。「キジ鍋」「馬刺し」「シカ肉マリネ」魚は「アユの塩焼き」です。それにご飯は「栗ご飯」山の幸づくしです。
そんな料理にプラスして、あと「生ビール」があったら100点満点でした^^。そんなことを思いながら、楽しい宴会とともに雨の一日が過ぎて行きました。
2011年10月16日(日)晴れ
いつものように午前5時過ぎに目が覚めました。まだ外は暗闇です。周りの人を起こさないように、ひとり朝風呂に行きました。広い浴槽に足を延ばすと最高の気分が味わえます。やっぱり大浴場は大好きです!
お風呂上りにポカリを飲んで、あぁ…旅・夢気分!外が白々明けるころ、すごい雨音が聞こえました。玄関の自動ドアを開くと雨が降りこんできます。土砂降りのようです。時間は午前6時前、今日も雨が降り続くようなら、今までにない最悪の事態です。
午前7時、待ちに待った朝食の時間がやってきました。何も特別なメニューはありませんでしたが、とっても美味しくいただきました。ふと窓の外を眺めると、辺りは濃霧に覆われて少し雲の動きが速くなり、ようやく晴れてきそうな気配です。
朝食を済ませて部屋に戻ると、窓から青空が見え隠れし始めました。天気予報どおり、今日は晴れると確信しました。窓の外の風景が輝いて見えます。もう晴れてくること間違いなしです。
うれしくて、急いで外に出ました。ゆっくりと晴れていく空をみていると、気持ちまで明るくなります。やった~ッ!青空が広がっていくのを見てさらにうれしくなりました。南アルプスも少しずつ顔を見せ、やっとビデオカメラの出番です。
「ハイランドしらびそ」の周辺の風景をカメラに収めながら、また出発の準備です。
O先生提供の車エスティマは、昨日の雨で路面に落ちた落ち葉がタイヤハウス等にいっぱい積り、汚れてしまいました。帰ったらまた掃除に大変ですね!お手伝いできずに申し訳ございません。
午前9時。さぁ!出発です。これからまず最初に向かうのは「御池山いん石クレーター」です。途中、晴れ渡る南アルプスの眺望を車窓からカメラに収めつつ、およそ15分で到着しました。
しかし、そのポイントに行ってみても、どこがそうなのかはっきりは分かりません。まぁ…なんとなく…クレーターってどこかなってとこかな?
続いて向かったのが、日本のチロルと呼ばれている「下栗の里」です。車は「はんば亭」の駐車場に停め、そこから歩いておよそ20分で「天空の里ビューポイント」に着きました。
まるで上空から眺めるような素晴らしい光景です。でも、ここに住む祖先の人々は、何を好んでこの地を選んだのか不思議に思えてなりません。
2日目のメインイベントである「下栗の里」を見終えて、次はお腹を空かせたエスティマへの腹ごしらえです。近くのGSに立ち寄り、ついでに落ち葉で汚れたボディを高圧水ガン式洗車機で洗浄!O先生の頑張りで、ワックスが効いたボディは一気にきれいになりました。
そうこうしているうちに、もうお昼です。お昼もまた「信州そば」で有名なそば処「おんびら」に決まりです。ここもN氏のおすすめです。
そして、私はここでも天ざる大盛りを注文しました。それに、楽しみにしていた生中1杯の追加です。ええ~っ!?Y氏も…飲みたいって!?
それから最後は「お土産店」探し。見つけたのが「信州地酒の郷ドライブイン酒蔵」です。ここでひと通りのお土産を調達し、続いて「JAみなみ信州・りんごの里」に立ち寄り、エスティマはみんなのお土産でいっぱいになりました。
ここから中央自動車道の「飯田IC」はすぐそこです。そして、ここからまた和歌山を目指し長い帰路に着きました。それからは恵那峡SA、多賀SAと休憩を重ねながら、阪和自動車道の岸和田SAに到着したのが午後7時前でした。
岸和田SAで夕食を済ませ、クラブツーリングの秋季1泊ツーリングを変更しての「雨のち晴れ」のドライブツアーも、あっという間にエンディングとなりました。
今回は、雨のために楽しみにしていたバイクツーリングができなくて本当に残念でしたが、また、次の機会を楽しみに、それまでバイクの調子を整えておきましょう!
それでは、車を提供していただいたO先生!お疲れ様でした!それにサブドライバーを努めていただいたN氏にもお礼申し上げます。お陰さまで、無事、楽しいドライブツアーが出来ました。
忘れ物のアクシデントに出鼻をくじかせてしまいましたが、戻ってきたカバンのおかげで、どうにか思い出深い旅になりました。本当にお世話になり、ありがとうございました!




