アルプス展望2011
思い立ったが吉日!安曇野には14年前に妻と車で訪れたことがありますが、バイクでは初めてです。北アルプスを展望しながら走る風情溢れる道があることを知り、彼岸も過ぎて気持ちの良い秋晴れが続く秋分の日の三連休。これは行くしかありません。前日の飲み会での二日酔いもさめた午前9時、豊科ICの近くにあるビジネスホテルに連泊の予約を入れて、いそいそと旅の準備を整える私でした。レインウェアーは持参せずに…。
(2011年9月23日~25日)
2011年9月23日(金)秋分の日 晴れ
前日の飲み会での二日酔いもさめた午前9時。やっと出発できる状態に準備が整い、思い立ったが吉日のごとく、この三連休の天気予報の晴れマークにつられて、アルプスの展望を期待しつつ「FireBlade」に火を入れました。
いつものように阪和自動車道から近畿自動車道へ、そして第二京阪道路から京滋バイパスを通って名神自動車道へと進みました。途中で激しい渋滞に遭い、一度も休憩することができなかったことから、トイレ休憩が取れずに草津PAまで我慢することになってしまいました。到着は午前11時頃でした。15分間程度休憩したのち燃料を補給して再出発しました。
本日と明日の連泊宿泊地として予約している「ホテル紫山荘」への到着は午後4時15分頃でした。どうにか明るいうちに着けて良かった。この日は疲れを癒して明日の英気を養うために、ホテル内でくつろぎました。
2011年9月24日(土)晴れ
午前5時起床。テレビの天気予報では、安曇野の今日一日は「晴れ時々曇り」となっていました。外が明るくなってきたので、ホテルの部屋から窓の外を見ると、アルプスの稜線がくっきりと見えています。このまま晴れが続いてくれるように祈りました。
このホテルは夕食は付いていませんが、朝食は午前7時からバイキングで付いていますので、朝食を済ませてから出発することにしました。バイキングは和食も洋食もあって、豊富なメニューから選ぶことができ、注文して目の前で焼いてくれるベーコンエッグは最高でした。
満足のいく朝食でパワーをつけて、さぁ!出発です。予定のコースは、国道19号線から403号線を通り、麻績村(おみむら)から県道12号線に入ります。長野市信州新町で国道19号線に出て、今度は県道36号線に入ります。そして小川村からアルプスの遠望を楽しみながら「アルプス展望広場」に行き、国道406号線を通って白馬に抜けるおよそ110kmのコースです。
空は晴れていますが、アルプスには雲がかかって稜線が見えなくなっていました。そのうちまた雲が切れることを期待して、国道19号線から403号線に入っていきました。時間は午前8時20分。走っているとTシャツに春用ブルゾンでは肌寒く感じます。
国道403号線を更に進んで、県道12号線に入るために麻績村を目指します。田舎の風情あふれる風景を楽しみながら走っていると、時折ツーリングを楽しむライダーに出会います。また、車は非常に少なくて走りやすい県道です。正面にはアルプスの遠望が見えるはずなのですが、雲隠れしたままです。
このまま国道403号線を通って麻績村の本町交差点を左折すると県道12号線に入ります。しばらく進むと緩やかなコーナー沿いに「芦ノ尻道祖神」があります。ここから望むアルプスも最高のはずなのですが、まだ雲に隠れたままでした。この様子では雲が切れそうもありません。アルプスを望むためには雲ひとつない快晴の日でなければダメみたいです。遠く遥々と和歌山からやってきましたが、残念でなりません。
アルプス展望ツーリングは、ちょっとあきらめモードになってきました。しかし、安曇野の風情あふれる風景は、アルプスが望めなくても十分味わえるものなので、気を取り直して、この後のツーリングを楽しむことに切り替えました。
続いて県道12号線を通りぬけ、一旦は国道19号線に出て、今度は県道36号線に入ります。この通りを一度は県道31号線に出て左折します。「道の駅おがわ」を過ぎて高府交差点を右折すると再び県道36号線に入ります。そして、しばらく進むと「アルプス展望広場」があります。ここから最高のアルプスを望む計画だったのですが、ざーんねん!
ここで小休止しては、いつの日かまたリベンジをと決めて再出発しました。時間も午前11時30分を過ぎ、空腹感を感じました。県道36号線から406号線に出て左折すると、ちょうど「そば処鬼無里」があったので、ここで昼食休憩をすることにしました。ここのそばは地粉を100%使用しているそうなので、たっぷり頂きたく「もりそば大盛り」を注文しました。のどごし最高の大盛りそばで、お腹も大満足しました。
美味しいそばに舌鼓を打ったところで、国道406号線を白馬方面へと再出発です。信州の秋を感じながら走るワインディングは、とっても爽快な気分にさせてくれます。朝は少し肌寒くは感じましたが、お昼には気温も上がり、爽やかな空気の中で最高のツーリングを味わうことができて本当に幸せ気分でいっぱいになりました。
のどかな風景の中で、ススキの穂がきらきらと輝きながら揺らいでいます。ここに来るまでもあちこちで稲の収穫をする光景に出会いましたが、信州は今、秋本番といったところでしょう。406号線を白馬に向かうワインディングは、所々に幅員の狭い箇所があり、農作業車が通ることも多いので、運転には注意が必要です。
国道148号線に出たところで、以前に妻と車で行ったことのある「白馬ジャンプ競技場」にもう一度行ってみたくなりました。そして、あのとてつもなくデカイ滑り台をバックに写真を撮りました。妻と一緒に中に入ったことがありますが、リフトで上がってスタート地点に立つと足がすくみますよ!ホントに!こんな高さから滑ってジャンプする選手の凄さに驚いてしまいます。
続いて、大町方面へと県道33号線に入りました。この周辺ものどかな風景が広がる最高のツーリングコースです。この日も多数のライダーに出会いました。自転車でゆっくりと回るのも楽しい場所ではないでしょうか。春先の晴れた日に、雪を被った雄大なアルプスを眺めながら旅してみたい気分にさせられました。
そんな気持ちを抱きながら、大町市へと入ります。ここから少し山側に入っていくと、大町市を一望できる「鷹狩山」があります。時間はまだ午後1時30分。まだまだ時間は十分あります。これは登るしかありません。
国道147号線から「大町山岳博物館」の案内標示を目印に進んでいくと、およそ15分で鷹狩山山頂に到着です。好天に恵まれ、大町市を一望する素晴らしい風景を望むことができました。
これでアルプスに雲がかかっていなければ最高なのですが、本当に残念です。それでも、初めて訪れてこれだけの風景を望めたことは喜ばしいことだと受け止めるべきでしょうね。
素晴らしい眺望をあとにして、信州・安曇野ツーリングの幕を下ろすことにしました。ホテルに戻ってゆっくり休養を取り、明日の帰路のため体調を整えることにします。
2011年9月25日(日) 晴れのち曇り
午前4時起床。今日は午後から東海方面で一時雨模様の予報が出ています。レインウェアを持ってきていないことから、ホテルでの朝食時間を待たずに早い目に出発することにしました。朝風呂に入って目を覚ませ、荷物をまとめてバッグに詰め出発の準備は完了です。
そして、午前5時ちょうどにホテルをあとにしました。少し肌寒い風を受けながら豊科ICから長野自動車道に入ります。帰路に着く高速ロングツーリングの始まりです。長野自動車道から再び中央自動車道、そして名神高速道路から近畿・阪和自動車道とつないでは、およそ450kmのハイウェイ走行をこなし午後12時40分に無事帰着することができました。
爽やかな秋晴れの中での今回の信州・安曇野の旅は、心洗われる癒しのツーリングとなりました。信州大好き!また行くぞ!






