金剛山~葛城山2008

 花の少ないこの時期は「山歩き」がおもしろそうだから、まずは、手始めにと金剛山ロープウェイで金剛山へ登り、ダイヤモンドトレールを歩いて葛城山へ向かい、葛城山ロープウェイで下りるコースを計画しました。当初は8月29日を予定していましたが、今年の荒れ狂うゲリラ豪雨に阻まれて、1週間の延期を余儀なくされたのです。ところがこの日が近づいても天気は安定することはなく、不安定な状態のままでの決行となりました。また、今回の計画を妻に話すと「ロープウェイを利用して尾根伝いに歩けるコースなら私も行きたい!」と言い出す始末。止むを得ず、一緒に行く職場友達のW氏とI氏にこのことを話すと快く了解してくれたので、結局4人で行くことになったのです。

ALBUM

金剛山~葛城山
(ダイヤモンドトレール)

2008年9月5日(金)
 当日は南海電車を利用して「河内長野駅」で下車し、駅舎内のコンビニで昼食の食材等を買い込み、ここから更に南海バスで「金剛山ロープウェイ前」へと向かいました。

南海バスで「金剛山ロープウェイ前」へと向かいました。

 午前中の天候はまずまずで、蒸し暑さが残る夏日ではありますが、日差しもあって、金剛山ロープウェイからの眺めは良好でした。

 ロープウェイの「金剛山駅」到着は予定どおり11時6分でした。既にお腹が空いていたことから、ここで昼食を摂りリュックサックを軽くして歩くことにしました。

 昼食を済ませ、休憩も程ほどにして11時30分の出発です。ここからダイヤモンドトレールに出て、まずは、金剛山山頂を目指します。

 途中、葛木神社にお参りし、山頂に建てられた神社と書かれていることに気づいたものの、山頂の印である看板が見当たりません。

 本堂には「実際の山頂はこの奥ですが、神聖な場所のため入ることはできません。」と書かれているではありませんか。それではホームページや山歩きの本で見たあの山頂の印の大きな看板は、一体どこに立てられているのだろうか。

 この場に来て、山頂を印した看板の写真を写して帰らなければ来た甲斐がありません。是が非でも探さなければ…との思いから、売店と書かれた道標を頼りに急な坂道を下り、出会った人に尋ねながら周辺を探すうち、やっとの思いで見つけることができました。

 山頂を印した看板の写真をカメラに収めることができてやれやれです。ひとつ思いが叶ったことで、ここまでの疲れを癒すため小休止を取りました。

山頂を印した看板の写真をカメラに収めることができてやれやれです。

 喉の渇きを潤して、さぁ!出発です。元来たダイヤモンドトレールに戻り、ここからは杉林に覆われた暗い山道を進みつつ、延々と続く丸太の不規則な階段を1時間以上かけて下りました。これはこれは!良くぞ当初予定していた葛城山からのコースを変更して逆コースを取ることにしたものだ!

 この延々と続く階段を登りきることなど、今の私にはとても自信がありません。本日の参加者全員が、この階段が恐怖の階段であることを異口同音に認めていました。逆コースで正解!?

この階段が恐怖の階段であることを異口同音に認めていました。

 途中の東屋で小休止し、残りのおにぎり1個を食べ、お茶を飲み干してリュックは軽くなりました。が、飲み干した後で、自動販売機など無いことに気づき、この先どうなることか心配でした。

 ところが少し進んだところに、ちょうど「金剛の水」と書かれた冷たい湧き水がありました。その水を頭から浴び、顔を洗って汗を流し、持っていたペットボトルに注ぎ込んでは、葛城山までの水が補給できたことで不安解消となりました。

 冷たい湧き水で涼を得て、蘇えったパワーで再び「水越峠」を目指します。途中、天候が悪化し、大きな音を響かせる雷鳴とともに小雨がポツポツと降り始めたが、持参のレインコートを使うまでもなく「水越峠」に到着です。

 峠の頂上道路に出たものの、葛城山への道が分かりません。アスファルトの峠道を少し東に進んでみると、葛城山へのダイヤモンドトレールが見つかりました!が、何と!ここからは急な上り坂!?

 しばらく石畳の滑りやすい坂道を登って行くと、途中からは急な丸太の不規則な階段が目の前に立ちはだかるではありませんか!この階段が山頂まで!?考えただけでも気が遠くなるほどで、辿り着けるのかと不安が過ぎります。

 山頂まで2.5kmのこの急坂と不規則な階段に閉口!金剛山からの延々と続いた下り坂を体験したが、登るとなると、とても自信がありません。にもかかわらず、水越峠から葛城山山頂へ。いつ終わるとも知れない急な上り坂で、体力的にも疲れはピークに達していたが、4人が励まし合うことで、どうにか山頂に到達することができました。

\(^o^)/

 途中からは霧が深くなり、山頂からの眺望もないままに「かつらぎ高原ロッジ」に到着です。ここで「かき氷」などで疲れを癒し、濡れた肌着を着替えては暫くの間休憩を取りました。予定の下山に利用するロープウェイの最終出発時刻までまだ45分あります。

 ロッジのガラス越しに雨が激しさを増しているのが判ります。予定の17時発は最終なので、万が一の事を考えて、まだ間に合うであろう16:30発に乗って下山することに変更し、急いで高原ロッジをあとにしました。

 ところが、ロープウェイ山上駅への道が分からず、事前にロッジの人に聞いてはいたが、「真っ直ぐ行けば分かります。」との不親切な回答では、道標も無く判断に迷います。「道なりに真っ直ぐ…」とのことであろうとの仲間の一人の決断により、出発時刻までどうにかギリギリ間に合わすことができました。

 予定より30分早く下山したものの、雨は非常に激しさを増し、登山口駅にて小休止です。次は「近鉄御所駅」まで奈良交通バスを利用して向かう予定ですが、次のバスは17:20発しかありません。17時過ぎにロープウェイの駅員さんが「タクシーをお呼びしましょうか?」と声をかけてくれました。

出発時刻までどうにかギリギリ間に合わすことができました。

 しかし、今まで待ったことでもあり、何時に着くかも分からないタクシーを待つよりも、既に到着しているバスに乗る方が無難であろうことから、小雨に落ち着いたのを見計らってはバスへと乗り込んだのでした。

 近鉄御所駅へと到着するも再び激しい雨となり、JR線での復路も考えてみましたが、この雨ではJR駅への移動が困難なことから、予定どおり近鉄線にて帰路に向かうことに決めました。

既に到着しているバスに乗る方が無難

 途中「飛び込み事故」が原因で電車が遅れているとの車内放送が流れ、結局「大阪阿部野橋駅」へ約20分遅れての到着です。時間はもうすぐ19時です。もうお腹が空いて限界がきていました。とにかく一杯飲みたい!

 天王寺駅前のMIOにあるお好み焼き「ぼてぢゅう」 にて夕食としました。ちょうどタイミング良く待ち時間もほとんどなくて「おいしい生ビール」にありつくことができ、一杯飲んで一息ついて、今日の疲れが一瞬にして一掃された気分です。

 帰りは予定を変更して、通勤ラッシュに合わないように難波からサザンの指定席を利用して帰りました。そして、今回の体験を教訓にお互いに更なるパワーアップを図り、次回の山歩き計画に生かすことを約束しての解散となりました。

「おつかれさま~ッ!」

このブログの人気の投稿

2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)

東北地方車中泊の旅2024

香住カニかに2025