大山2004
指折り数えて待った一泊ツーリングの日。もうこれ以上はないほど気持ちの良い爽やかな秋空となりました。今年は、鳥取県の「大山町」までの往復高速ツーリングを愉しみます。
(2004年10月16日~17日)
2004年10月16日
最極上を極めるほどのこんな日に、家庭の都合により参加できなかった方々には、本当に残念で、悔恨の情を禁じ得ません。不参加の人の分まで、思いっ切り愉しんで来たいと思いますので、お土産話を楽しみに、お家で賢くしていてね。
今回の参加車は、高速ツーリングを得意とするバイクばかりなので、なんだかちょっと緊張気味です。
岸和田SA、早朝7:00に集合しましたが、今日のメンバーだと、お昼には大山に着いてしまうのではないかと、少しばかり心配している方もいます。
ええっ?あなたも「そう思う…。」って?ふーん!同感ですか。でしょうね。あっ!やっぱりいきなり行っちゃった!このペースだと、日帰りツーリングになっちゃいそう…。Boon Buoon!そんなのありか?もう先頭のR1が、「ついて来んかえ!」とばかりに飛ばしまくりです。
私も相当がんばりましたが、とても彼には敵いません。そんなわけで、吹田JCTまでは、何分とかからず到着です。かなり日頃のストレスが溜まっているようです。
でも、この爽やかな秋空の下でのツーリングとなると、誰だって、ついアクセルを捻っちゃいますよね。わかります、わかります!その気持ち!ただし、お巡りさんにだけは、見つからないようにしてくださいね。後ほどたいへん重いストレスが襲ってきますからね。
そんなこんなで、あっという間に中国自動車道を走りきり、落合ICに到着です。ここからは、国道313号線を北上し、一般県道を経由して「蒜山高原」へと進みます。一般道に出れば、そんなに加速しないと思いきや…なんのなんの。痛快なワインディングの走りを愉しみまくり!今回は、まくってまくって、まくりまくるご様子。です。
国道313号線から県道422号線に入り、今回のメインルートである(と思っていた)「旧犬挟峠」方面へと向かうも、そこは、沿線にススキの穂がたなびく荒れ果てた道路と化していました。
「残念!我々はオンロードバイクですからーッ!犬挟斬り!」ということで、さっさとあきらめて、道の駅「蒜山高原」方面へとバイクを進め、昼食休憩を摂りました。
午後の走りに備えてゆっくり休憩した後、再び蒜山大山スカイラインに向かいます。途中、工事中の砂利道を恐る恐る通過しながらも、大山裾野の全道路を制覇するつもりで計画していましたが、地図で見る限りでは、裾野道路にはGSがありません。翌日のことや万が一の事を考えて、ひとまず国道181号線まで下り、給油を済ませてから、再度、地方道45号線から大山を目指すこととしました。
このことが功を奏し、地方道45号線から52号線へと進むにつれて、大山の雄姿が、これでもか!といわんばかりに、目前に迫ってくるように見えました。私は、今回でここを訪れるのが3回目になりますが、こんなに美しい大山を眺めさせていただくのは、生まれて初めてのこと。なんと幸せなことか。
そんな最高の気分にしたりながら、酪農経営で有名な「大山まきば」に到着です。ここは、広い農場を利用して自然放牧を行い、牛乳の生産から販売に至り、更には消費者との交流に至るまで、一貫したプロセスの基より牛乳の生産・販売に取り組んでいる日本でも数少ない経営形態の組織です。早速、ここで生産された牛乳(飲み放題)を味わうことにしました。
ここまでは、快適ツーリングとともに気持ち良く過ごすことができたのですが、思わぬハプニングが、思いもよらぬ形で待ち構えていたのです。
なんということでしょう!まさか!ウエイトレス?が運んできた牛乳を、浴びせられる羽目に合うとは…。
1. ウエイトレスが、ジョッキに入れた牛乳4~5本をお盆に載せて運んでくる。
2. まず、2~3本をテーブルに配る。
3. その時、お盆が不安定となり、残りの牛乳をN氏に浴びせる。
4. 同時にウエイトレスが転んで、更に床に落としたジョッキを蹴飛ばしてしまう。
これらが、まるでスローモーションのビデオシーンを見ているかのようでした。
幸いにもケガはなく、牛乳浸しになっただけで済んで良かったのですが…。本人は、あとで「くさーッ!」って言っていました。お詫びに店の割引券をくれたのですが、期限付きのため地元の者でしか使えません。
飲んだ牛乳等の代金は「受け取ってくれませんでした。…」とまで言う、なんと良いお客さんなこと!(ええーっ?!お人好しなだけだって?!)
まぁ良いじゃぁないですか。許してあげたら…。そんなハプニングを交えての「ホテル大山」入りとなりました。ところが、ここでもまた…着いた途端に何やらやってます。バイクをどこへ仕舞おうというのでしょう。板を敷いて段差を渡った先は…奥の会議室を駐輪場にしてくれていたのです。きっと、ホテルの予約をした者が、屋根付きの駐車スペースを用意しておくようにと、無理(無茶)を言っていたに違いありません。
部屋に案内され、早速「アミダくじ」による部屋割りにより「N・O・S」「D・SH・Y」の2部屋に分かれることになりました。その後は、大浴場での入浴で疲れを癒し、楽しい宴会の始まりです。そして、酔い酔い気分が深まるにつれ、本日もお休みの時間となりました。
2004年10月17日
午前5時、いつもどおりの時間に目が覚めると、隣では、高いびきのO先生が爆睡中!起こしてしまっては申し訳ないので、そっと朝風呂に浸かりに行き、その後、ロビーに下りて新聞を読みながら朝食までの時間を過ごしました。
朝食も済ませて、さぁ!出発とレザースーツに身を固めていると、N氏が「あぁー!」となにやら叫んでいます。ツナギのファスナーが外れたと…。どうにか直ったものの、またいつ外れるか…。「牛乳浴びせた店に文句言いに行くか?」とか言ってた者もいましたが…。
今日も快適なツーリング日和です。「本日のメインルートは…」って考えても、例の犬挟峠が直線トンネルに変わっていることから、これと言ってワクワクするほどの面白い道はありません。そうだ!未だ「お土産」も買ってないし…。往路で通過したお土産屋さんに寄ろうと、みんなの意見がまとまったところで、計画どおり、流れにそってバイクを進めていくこととなりました。
鍵掛峠の大山展望駐車場にて、みんなで記念写真を撮ることにしたのですが、ソロツーリングと思われる「へんなおじさん(お兄さん?)」が、最善の場所を陣取って(こっちの勝手な言分だって?)離れようとしません。止むを得ず、この「へんなおじさん」に写していただくことで、辛うじてクラブ水入らずによる記念撮影が完了しました。へんなおじさん!「どうもありがとう!」
お土産の購入では、商品の在庫がなくなってしまうのでは?と思うほどの買い方に、店のスタッフも驚くほどで、今日は、もうこれで店を閉めても良いと思っていたのではないでしょうかね。
お土産の購入が済めば、今回のツーリングも終了に近づいてきます。例の犬挟峠は、新しいトンネルの開通により、そこには道の駅「犬挟」ができていました。ちょうど時間も12時です。ここで昼食休憩としました。
お腹が大きくなったところで、犬挟トンネルを一気に通過し、国道313号線を瞬く間に南下。写真撮影なんかどこへやら…と今度は、バイク操縦人間に成り切って、無の境地に入り込み、邪気のすべてを洗い流すとでもいうように走りに徹します。
高速道路に進入後、途中で他車の事故による少しばかりの渋滞がありましたが、我々は、休憩時間を入れながら、帰路は全員まとまった走りを、おもいっきり愉しめたように思います。
牛乳ハプニングでイヤな思い出を残した方もいましたが、全体的にみれば、最高のツーリングを満喫できたのではないでしょうか。みなさん!これからも楽しいツーリングの思い出作りに、お付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。


