富士箱根キャンプ1998

 今回のツーリングは、箱根スカイラインと芦ノ湖スカイラインを走るのが目的です。この日は天候もまずまずで、標高1,000mからの展望は最高でした。しかし、ひとつだけ残念に思ったことがあります。それは、二輪、四輪を問わず暴走行為をする若者が非常に多いことです。命は一つ!暴走行為は絶対にやめましょう!

ALBUM

(1998年10月31日~11月2日)


1998年10月31日
 いつものようにテントとシュラフをくくり付け、午前6時に自宅を出発しました。和歌山ICから東名高速御殿場ICまで長い長い高速ツーリングです。途中、何回小休止したことだろう。

 静岡県へ入った辺りからだろうか、富士山が見え隠れするようになりました。このまま、今日の好天気が続きますようにお祈りしながら走っていました。

 御殿場IC到着は午後2時頃だったでしょうか。何はともあれ一直線に、今晩の寝床に予定している「神奈川県立芦ノ湖キャンプ村」へ行くことにしました。

 県立だけのことがあってか、設備は行き届いていましたが、テントサイトへのバイクの乗り入れが禁止されており、少し不便を感じました。バイクは指定の駐車場所へ、荷物は用意されているリヤカーに積んでテントサイトまで。この「リヤカー」が用意されているのにはびっくりしました。

 リヤカーを使うなんて小学校の頃以来です。毎日、親の手伝いとして、農耕用に飼っていた牛の餌に使用する牧草の運搬に、よく兄と二人で使っていました。1962年頃のことです。話しは横道に反れましたが…。

 早速テントを設営し、荷物をまとめてテント内に放り込み、もう少し陽があるので、近くの桃源台から箱根ロープウェイに乗って大涌谷へと登りました。

桃源台から箱根ロープウェイに乗って大涌谷へと登りました。

 大涌谷は、箱根火山最後の噴火によってできた火口の跡らしく、山肌のあちこちから白煙を上げており、硫黄の臭いが鼻を突きます。また、ここからの富士山の眺めも最高でした。

テントサイトへのバイクの乗り入れが禁止

1998年11月1日
 翌朝も少し曇ってはいたものの、どうにか良いお天気に恵まれました。天気の良いうちにと、急いで駒ヶ岳山頂まで登りました。

 山頂へは駒ヶ岳ロープウェイで7分、徐々に素晴らしい眺望が開け、山頂では、箱根の大パノラマを満喫することができました。ここは絶対おすすめです。

 そして、今回のツーリング目的である芦ノ湖スカイラインへと向かう途中、国道1号線沿いの湖畔からの富士山の眺めが最高でした。芦ノ湖と富士山の織り成す素晴らしい景観は、いつまで見ていてもあきません。

芦ノ湖と富士山の織り成す素晴らしい景観

 そこには、たくさんの写真家や画家がいました。ひとりの写真家の言うには、ここには何度となく通いつめ、少なくても3日、多いときで1週間から10日、車内で宿泊滞在して写真を撮り続けているのだそうです。

 さあ、目的の芦ノ湖スカイラインです。少し霞がかかっていましたが、富士山も見えて、とてもきれいな景色でした。

 しかし、ただひとつだけ残念に思ったことがあります。それは、二輪・四輪を問わず、爆音を轟かせて猛スピードで暴走行為を繰り返す若者が非常に多いことです。ゆっくりと景観を愉しみながら走行している観光客にとって危険極まりなく、迷惑この上ありません。神奈川県警察(静岡県警察?)の取り締まり強化を強く要望いたします。

 お昼は、芦ノ湖キャンプ村にそのままにしているテントに戻り、昼食を済ませて、再び仙石原へと向かいました。

 仙石原は、黄金色のススキの群落がちょうど見ごろで、その穂がなびく様子はとても壮観でした。しばらくうっとりと眺めたあと、時間があるので、是非一度行ってみたいと思っていた「忍野八海」を訪ねてみることにしました。

 途中、乙女峠からの裾野まで広がる富士山の雄大な眺めは格別で、言葉に言い表せないくらいの絶景でした。

乙女峠からの裾野まで広がる富士山の雄大な眺めは格別

 山中湖周辺は、車の大渋滞でたいへんでした。先に目的の忍野八海へと進みました。大変な人出で、駐車場が少ないにもかかわらず観光バスが非常に多く、バイクすら駐車スペースに困りました。

 忍野八海は、太古の昔は、山中湖とつながった大きな宇津湖という湖だったそうです。その後、富士山の噴火で溶岩流により山中湖と忍野湖に分かれ、忍野湖の水は桂川となって流出し、地下水の涌く8つの湧泉池だけを残して干上がってしまったのだそうです。こう聞くとすごい歴史と富士の大きさを感じます。

 夕暮れも迫ってきましたので、今回のツーリングの拠点としてとても利用価値の高かった、神奈川県立芦ノ湖キャンプ村へと戻ることにしました。


1998年11月2日
 今日一日は、帰路につき、高速ツーリングを愉しんで帰るだけです。

~省略~

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