京都・三尾2022
現役を退いて今年で丸5年が経過し、以来毎日が日曜日なので、旅はもちろん平日に決めています。それでも行楽シーズンや今回のような紅葉狩りの時期には平日でも大勢の観光客でどこも込み合うと思います。それに今年は「新型コロナウイルス感染症対策」の規制が解除されているとともに、国の「全国旅行支援」により割安で旅行ができることから、更に混雑が予想されます。
また、平日の電車旅は通勤時間帯と重なるため、大阪方面に向かうのを逆方向に一旦「和歌山駅」に向かい、座席を確保しやすくしてみました。直通快速というのがあって、始発は和歌山駅ではありませんが、大阪駅まで乗り換えなしに行けて楽なので、利用しました。早朝(6:37発)出発で比較的空いていて一人掛けの座席を確保することができました。
(2022年11月16日~17日)
2022年11月16日(水) 晴れ
京都駅への到着は午前9時過ぎでした。続いて、次は京都駅前からJRバスに乗り換えて高雄方面の終点(栂ノ尾)まで行きました。バスがちょうど出発間際だったので、既に車内はほぼ満員状態でしたが、どうにかスムーズに乗車できました。
栂ノ尾への到着は10時過ぎでした。途中の高雄山や道路沿いからの紅葉の色づきもキレイだったので、到着が楽しみでした。着いた途端に見事な色づきに出遭い、高山寺の参道から気分が高揚していました。
高山寺へと参道の階段を登っていくうちにも、その周辺の紅葉の綺麗さに圧倒されました。そして、裏参道からついた先には「石水院」への門がありました。ここに来る目的で高山寺を拝観に来たようなものですから、ちょうど良かったです。
そこで「鳥獣人物戯画絵巻」を見たかったのですが、ここに展示してあるのはレプリカで、本物は東京国立博物館と京都国立博物館に保管されているそうです。ちょっと残念に思いました。石水院の廂(ひさし)の間の落板敷の中央に「善財童子」が飾られています。ここから廂越しに眺める庭園の紅葉も見事なのですが、この日はまだ少し色づきが薄いように感じました。
石水院を出て金堂方面へと緩やかな石段を登っていくと、真っ赤に色づいた紅葉が多数植栽されていました。
19年前にも訪れたはずなのに、残されていた写真は、私が片手に傘を持って薄暗い中で家内と二人で写った1枚の写真しかなくて、全く記憶にありません。傘を持っているところをみると、降雨があったのかもしれません。また、当時はまだフィルムカメラでしたので、スキャナでパソコンに取り込んで保存していますが、とても見せられるものではありません。
高山寺を後にして、続いて徒歩10分の槙尾山に位置する「西明寺」へと向かいました。途中で見る清滝川沿いの紅葉も見事な色づきを見せ、歩いていても全く疲れを感じません。あっという間に西明寺の門前に着きました。
西明寺の境内も、どこもかしこも赤や黄色に色づいて、その綺麗さに圧倒されました。ここでも多くの拝観者で賑わい、カメラを向けるのも一苦労するほどでした。
続いて、三尾の高雄山に位置する「神護寺」へと向かいました。西明寺からは少し遠く歩いて30分程かかりますが、それでも清滝川沿いを染める紅葉の美しさで心が癒されて、神護寺への参道前の清滝川に架かる高雄橋までほとんど疲れ知らずで着きました。
しかし、ここからが少し大変です。金堂まで行くためには、約400段の石段を登らなければなりません。途中、桜門で休憩して汗を拭き、写真を撮りながら金堂に登り着くまで下の高雄橋前から36分かかっていました。
それでも紅葉の綺麗さに圧倒され、あまり疲れは感じませんでした。桜門までの途中には「硯石」と名付けられた石?と言うよりも大きな岩があります。29年前、この岩にもたれて写した写真を残してあるので、あの当時を思い出しては感慨に浸りました。
帰りには「硯石」の前のお食事処「硯石亭」で昼食休憩としました。ソバかうどんの簡単なメニューしかありませんでしたが、「とろろそば」を食べて空腹感を忘れました。お腹が空いていたためか美味しかったです。
そして、神護寺を後にして、高雄バス停前の「もみぢ家」というお食事処でバス待ち休憩を兼ねてソフトクリームを食べました。約30分待つとバスが来たので、復路同様に満員バスに乗り込みました。
すると、目の前の若いお嬢さんが「どうぞ!ここに座ってください!」と言って、立ち上がって席を譲ってくれました。驚いた私は、「ええっ!?いいんですか?」「すみません!ありがとうございます!」とお礼を申し上げて座ろうとすると、なんと!その席は「♿優先座席」だったのです。
席を譲って頂いたのは嬉しかったのですが、あの若いお嬢さんに「年寄り(年寄りには間違いないのですが...)」に見られたのかと思うと、何だか寂しい気持ちになりました。心で笑ってそんな思いを抱きながら、再び京都駅へと戻ったのでした。
京都駅でバスを降りると、すぐ目の前に今夜の宿泊に予約している「松本旅館」が見えました。前の道路を横切ればすぐなのに、「塩小路通」を横断するためには、バスターミナルの東沿いにある「烏丸通交差点」の信号を渡って同じ「塩小路通」の北側歩道を通って、バスの下車位置から約280m歩かなければ旅館の玄関には着けません。😩「近くて遠いは松本旅館」でした。
松本旅館には午後4時前にチェックインしました。しばらくゆっくりして5時30分頃から思い出の「餃子の王将 七条烏丸店」へと向かいました。ちょうど平日の夕食時間前とあって比較的空いていたので、2階のテーブル席を確保できました。
そして、メニューをみると「生ビールセット」というのがあったので、生中とニラレバ・から揚げのジャストサイズ、それに餃子1人前を注文し、これで十分満腹になりました。
夕食を終えて、旅館に帰る途中のローソンで明朝の朝食をワンセット買いました。旅館の少し手前まで歩くと「辻利 京都タワーサンド店」があって、ガラス越しに美味しそうなクリームパフェが見えたので、思わず店内に入り「辻利 ソフト京パルフェ」を注文しました。食後のデザートに最高でした。
その後、旅館に戻ったのは午後7時頃でした。部屋でテレビのニュースを見ながらくつろいでは、地下の大浴場でゆっくりと疲れを癒し、いつものように9時に着床しました。
2022年11月17日(木) 晴れ
今朝もいつもの時間(4時)に目が覚めたので、そのまま起床しました。早朝散歩と思ったのですが、この旅館は、一般のホテルのように勝手に出入りできないようになっており、夜は午後12時(24時)に玄関が施錠され、早朝もフロントには誰もいないため、部屋のカギを預けることもできません。止む無く諦めて、午前6時からの大浴場が開くのを待ちました。
駅前の店舗はどこも開店時間の午前10時まで閉まったままで、土産物を物色しようにもどうしようもありません。そこで、旅館を9時30分にチャックアウトして、京都駅地下街Portaを散策し、開店時間を待ちました。
そして、午前11時の開店と同時に、ここも思い出のオムライス店「北極星」に入り早い目の昼食としました。朝食が午前6時と早い時間に食べたので、既にお腹は空いていました。
自宅や娘らへのお土産に、京都銘菓 井筒八ッ橋本舗の「夕子 秋の四味(ニッキ5個・抹茶5個・栗あん5個・芋あん5個)20個入り」を5箱買って帰りました。電車旅だったので、手荷物として駅から自宅まで歩いて帰るのが少し重かったです。
自宅に着いたのが午後3時頃でした。紅葉の一番の見頃情報を調べて出かけたので、最高の写真撮影ができ、良き思い出の電車旅となりました。
☆カメラ「パナソニック ルミックス G8」
☆レンズ「単焦点レンズ LUMIX G 25mm / F1.7 ASPH.」
単焦点レンズ以外に標準ズームレンズ「LUMIX G VARIO 12-60mm / F3.5-5.6 ASPH. / POWER O.I.S.」も持っていきましたが、結局、単焦点レンズ1本で全て間に合いました。





