吉野山2019

 4月も中旬を過ぎてやっと暖かくなってきたので、以前から一度は行ってみたいと思っていた一目千本で有名な奈良県は吉野山への観桜に行ってきました。吉野山の桜の開花は、下千本、中千本、上千本、そして奥千本と、暖かくなるにつれて山裾から徐々に山上へとおよそ一か月かけて咲いていくとのことなので、開花情報を調べてこの日に決めました。

ALBUM


2019年4月16日(火) 晴れ
 電車を利用して近鉄「吉野駅」に到着したのが午前9時30分頃でした。自宅から徒歩で午前6時に出発したのですが、電車の待ち合わせ等も含めて約3時間30分と結構時間がかかりました。

 天気は上々で、出発時は肌寒く感じましたが到着時は少し暑く感じるほどでした。吉野駅のすぐ目の前にロープウェイがあるのですが、乗らずに歩いて登っていきました。

 「七曲り」を登っていくとちょうどロープウェイが見えました。歩いて登っていくのは疲れるようですが、時間は十分あるので、桜を観ながらゆっくり歩いて登っていくほうが楽しいように思いました。

「七曲り」を登っていくとちょうどロープウェイが見えました

 桜は、下千本はやや散りかけてはいましたが、奥千本目指して登っていくうちに遠くの山々に咲き誇る様子が見えてきます。

 ロープウェイの吉野山駅を過ぎたあたりからは、道の両側にたくさんの飲食店や土産物店が立ち並び観光客でにぎわいを見せていました。中にはチラホラ外国人観光客にも出遭いました。

 立ち並ぶ商店の裏側にある谷の向こうに眺めの良い場所があり、中千本エリアの桜が満開に咲き誇っているのを眺めることができます。飲食店の座敷からも眺められるように造られていて、店のおかみさんのお客さんを呼び込む声が辺りに響き渡ります。

 商店が途切れた辺りから上千本エリアとなって、桜は更に綺麗さを増しました。この辺りから坂も少しきつくなってきます。

 それでも、綺麗な桜を眺めながら登っていくと、その疲れもあまり気づかずに済んでいるようです。中には私よりもご高齢に見える方々が軽々しく登っていくのを見ると、そう疲れを見せるわけにもいきません。

 この日は上千本エリアが見頃で、ここからの遠景も最高です。周りを見渡すと、誰もがカメラを構えてシャッターを押しています。

 振り返って中千本エリアを見渡すと金峯山寺の大本堂が見えます。そして、驚きました。なんと!ここをず~っと登って来たのかと思うとびっくりしたのです。スマホの地図アプリで距離を測ってみると、およそ2kmありました。

振り返って中千本エリアを見渡すと金峯山寺の大本堂が見えます。

 桜を眺めながら登っていると、あっという間に時間が過ぎていました。気が付くと、もう11時でした。お腹が空くはずです。出発前の午前5時30分に朝食を済ませてから既に5時間半も経っています。

 山上には売店がないと予測して、途中コンビニでパンを買って持参してきたのでした。ちょうど登っていく途中に「吉野水分神社」がありました。ここで休憩を兼ねてパン昼食としました。この日は20℃を超す気温で、山登りには汗をかきます。ところが日陰で昼食を食べている間、今度は汗がひいて逆に寒くなりました。

 吉野水分神社では約30分間休憩して、再び奥千本エリアを目指して登っていきました。ここから西行庵まではかなり厳しいアップダウンの細道があり、気を付けていく必要があります。

 奥千本エリアの桜は、金峯神社周辺では5分咲き程度でしたが、金峯神社から奥へと向かい、一番奥の西行庵まで行ってみると、まだツボミからチラホラ程度しか咲いていませんでした。また、奥千本エリアの桜は古木が多いためか、立ち枯れした桜は切り取られていて、所々で苗木の植え付けが行われていました。

奥千本エリアの桜は古木が多い

 そして、帰路は、金峯神社の大鳥居がある交差点から送迎バスが通る車道を歩いて帰りました。ここまで来た尾根道を下って帰るほうが距離的には近いのですが、坂の傾斜が比較的急なため、下って帰るのが非常に疲れるからです。その点、車道は緩やかな下り坂なので、楽に帰れます。

 ただし、車道は、少し谷沿いを通るため眺めが良くないのが難点です。でも、中千本のパーキングまで下ってきた頃からは桜の眺めが良くなり、通りには枝垂桜も楽しめました。

 商店が立ち並ぶ元来た道までたどり着いたのが午後2時前でした。予定よりも約1時間程度ゆっくりしてしまいました。また、来た時よりも観光客が増えて人通りが多くなっていました。

 そして、再び近鉄「吉野駅」から往路と同様に吉野口駅でJR線に乗り換えて帰路に着きました。この日は一日良い天気に恵まれたのと、現地では一目千本の桜を眺め、また、ローカル線でのんびりさせていただけたのが何よりの幸せです。自宅に到着は午後6時頃でした。

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