串本・橋杭岩2014

 風景写真の撮影練習を目的に、今回は、本州最南端の町、串本町を訪ねました。そこで、大島へと直線上に岩が立ち並ぶ「橋杭岩」を被写体に絞り、夕景と朝日の撮影を試みました。天気予報では今日、明日と晴れで、気温も非常に過ごしやすく、絶好の撮影日和です。

ALBUM

2014年5月24日~25日)


2014年5月24日(土) 晴れ
 当日は、マイカー(ホンダN-BOX+)にて自宅を8時頃に出発し、撮影予定現場近くに位置する道の駅「くしもと橋杭岩」に午前11時30分頃到着しました。到着後まもなくこの道の駅にて昼食(さんま寿司)を済ませては、車載の折りたたみ自転車にて周辺を散策して回り、撮影に適した場所の選定をしました。

 そして、まず最初に以前ホームページで見つけた「橋杭岩が大島に向かって直線上に立ち並ぶ様子」がよくわかる場所に行ってみることにしました。

橋杭岩が大島に向かって直線上に立ち並ぶ様子

 そこは自転車で2~3分の近くにある「弘法大師堂」で、少しだけ階段を上る高台にあり、確かに橋杭岩が直線上に並ぶ様子がよくわかりました。

 その後、夕景の撮影に適した場所の選定に向かいました。そして見つけたのが道の駅すぐの、ちょうど橋杭岩を真西から眺める場所に決めました。私が行った時点では、その場所に三脚を立てて撮影しようとする人は誰もいませんでした。

ちょうど橋杭岩を真西から眺める場所に決めました。

 この場所は、夕景の撮影もさることながら、翌朝の朝日の撮影に最適な場所ではないかと思ったのです。5月のこの時季の太陽が昇る大体の位置を判断すると、この場所がちょうど岩と岩の間から昇ってきそうに感じました。

 やがて夕景の撮影に適した時間である午後4時が過ぎました。撮影をしていると、観光客らしき人が何人か私の近くにやってきてはシャッターをきって行きました。あるひとりの男性は、三脚を立てて撮影に没頭している私にさり気なく「何かあるんですか?」と聞いてきました。私は一瞬なんと返答してよいか戸惑いました。「橋杭岩を…。」と答えると、その男性はあっさりそのまま通り過ごしていきましたが…。

 夕景の撮影練習を終えて、夕食を済ませるため、昼間自転車で見つけていた串本町の中心街にある「黒潮寿司串本店」に行きました。その後、しばらく街中を散策し、温泉に入りたくなりました。カーナビの周辺検索で温泉を探してみると「串本温泉浴場 サンゴの湯」が近くにあったので、早速行ってみました。

 気持のよい温泉で、リラックスできて最高でした。これで今夜はぐっすり眠れそうです。今夜の宿はマイカー車中泊ですが、ちょうどよい気温と湿度で車中泊でも問題なく寝れそうな感じがしました。そんなことを思いながら、再び宿泊駐車場所の道の駅「くしもと橋杭岩」へと戻り、ベッドモードにセットして休みました。


2014年5月25日(日) 晴れ
 スマホのアラームを午前4時30分にセットして寝たので、あまりの爆睡でそのアラーム音にびっくりしました。外の様子をうかがうと、いやにざわついています。よく見るとみんなカメラや三脚を持って撮影の準備に取り掛かっていたのです。ちょっと起きるのが遅かったかな?

 急いで支度をして、昨日の夕景撮影した場所へと向かいましたが、そこにはすでに多数の三脚が立て並べられていました。しまった!やっぱり少し遅かったか?!と思いながら、やむを得ず一番南の端に三脚を立てました。

 昨日の夕景撮影に選定した場所は、実は誰もが考える朝日の撮影場所だったのです。でも、どうにか場所取りできて良かったです。反ってちょうど太陽の昇ってくる位置が構図上適しているように思いました。

 本日の日の出時間は午前4時55分です。構図を決めて撮影準備を済ませては、日の出時間を待ちました。そして、やがて日の出とともにみんな一斉にシャッターをきる音があたり一面に鳴り響きます。

日の出とともにみんな一斉にシャッターをきる音があたり一面に鳴り響きます。

 しかし、残念なことに、今日の太陽は水平線から昇ってはきてくれなかったのです。水平線近くには水蒸気かと思われる「もや」がかかっていて、太陽が顔を出したのは、水平線からかなり上空からでした。晴れてはいるのですが、本当に残念です。

 でも、初めてこの場所に朝日の撮影練習にきて、一発で期待通りの撮影をして帰ろうと思うこと自体が浅はかでした。今日ここに朝日の撮影目的で何日も訪れては失敗して帰る人が何人いることでしょう。最高のコンディションでベストショットを撮るためには、まだ何回も訪れる必要がありそうです。

 そんなことを考えながらカメラを片づけては、午前7時頃に帰路に着きました。途中、道の駅で休憩を取りながら、「志原海岸」では思い出の写真を残しておきました。ここは夕陽のきれいな場所としても有名ですが、その時間までここで待つわけにはまいりません。

「志原海岸」では思い出の写真を残しておきました。

「志原海岸」では思い出の写真を残しておきました。

 駐車場の花壇に植えられたパンジーがとってもきれいでした。それに、私自身初めて見るカラーのパンジーでした。

駐車場の花壇に植えられたパンジーがとってもきれいでした。

 写真を撮って調べてみるとバイカラーパンジーというそうです。長い帰路の途中休憩でゆっくりと写真を楽しみながら、午前11時30分頃に自宅に着きました。

 非常に良い天気に恵まれて、車中泊による楽しい朝日の撮影練習ができたので、今度はどこに行こうかと、また撮影意欲がわいてきました。

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