奈良まち散策2014
久しぶりに「山歩きクラブ」のメンバーが再会し、電車 & ウィークによる冬の奈良まち散策を楽しみました。JR阪和線で天王寺から奈良線に乗り換えて奈良駅までを往復する日帰り小旅行です。
2014年2月11日(火)建国記念の日 晴れ時々曇り
この日も寒さ厳しい1日ではありましたが、電車を降りてウォーキングを始めるうちに寒さを忘れていました。
奈良へ電車で来たのは、もう何十年も前のことで、今では駅舎も高架になって構内もすっかり生まれ変わり、昔の面影が記憶から薄れているためか全く思い出せなくて、東口の駅前広場も新しくなっていました。
手前の古風なデザインの建物は、「線路の高架化に伴い、平成16年5月に旧駅舎を解体せずにそのまま移動する曳家工事が行なわれ、反時計周りに13度回転させた後に、4日がかりで北へ約18メートル移動させて、平成21年7月に『奈良市総合観光案内所』としてオープンしています。」とホームページに解説されていました。
その後、三条通りから近鉄奈良駅前を通り興福寺方面へと歩いて行くと、現在、道路改良工事が施され、歩道を拡幅して観光客や歩行者にとって安全で楽しくまち歩きのできる道路へと作り変えられているところでした。
奈良のまちを歩いたのは、もう何十年も前ですが、以前と違って古い町並みを残すエリアと新しい街へと作り変えられるエリアに分けているように感じました。
道なりに東へ進んでいくと、興福寺の五重塔が見えてきました。境内に入って近づいてみると、さらにその優雅な造形に目を奪われます。
重機などの機械のない時代にどのようにしてこんなに美しい建築物が建設できたのか、高度な建築技術に驚きを隠せません。
興福寺境内の散策後、奈良県庁前を東に向かう途中、歩道にてリヤカーでおばちゃんひとりがとっても大きいサツマイモの「焼いも」を販売していました。あまりにも美味しそうなので、2個を半分ずつに切ってもらって買い、4人で頬張りました。すると、辺りにいた鹿が近寄ってきてはおねだりします。追っ払おうとしましたが、人なれしていて、一向に逃げようとしません。食べ終わるまで、ずっとそばにいて離れませんでした。
しかし、格別に美味しいアツアツ焼き立ての「焼いも」で、寒さも忘れるほど最高の味を楽しめました。そして、その後、目の前の「奥村記念館」に入館し、休憩させていただきました。ここは有名な建設会社のひとつである奥村組が観光客に無料で提供している休憩施設で、中には会社の歴史や免震装置の技術などが紹介されていました。
ここ奥村記念館の2階北側からは隣に位置する東大寺門前「夢風ひろば」や、東大寺大仏殿、さらに遠望には若草山が一望できます。また、隣の東大寺門前「夢風ひろば」には、故河島英五ファミリーが経営するお食事処があるとのことで、昼食に後ほど行ってみることにしています。
2階北側からは隣に位置する東大寺門前「夢風ひろば」や、東大寺大仏殿、さらに遠望には若草山が一望できます。
奥村記念館でしばしの休憩後、再び徒歩10分ほどの春日山のふもとに位置する「春日大社」へと向かいました。参堂の左右両側にいくつもの石灯篭が立ち並ぶ由緒ある神社で、回廊に囲まれた境内には多数の神社、神様が祀られています。
平成10年12月には、春日大社や春日山原始林を含む「古都奈良の文化財」がユネスコの世界遺産に登録されています。
続いて、春日大社からはおよそ2km北にあるお水取りで有名な「東大寺二月堂」へとウォーキングしました。歩くことおよそ30分で東大寺の境内へと入っていきます。今回訪れた「東大寺二月堂」は、旧暦2月に「お水取り(修二会)」が行われることからこの名がついたそうです。
東大寺境内の東部の高台に建設された本堂は、2005年12月に国宝に指定されているそうです。非常に雄大で、本堂舞台から西側に大仏殿の大屋根に飾られた金の鯱(しゃちほこ)が輝いて見えます。
東大寺二月堂の拝観後、時間も正午を過ぎたことで、昼食休憩にと東大寺門前「夢風ひろば」内で故河島英五ファミリーが経営するお食事処へと向かいました。
そこは「TEN TEN CAFE」という軽食喫茶でしたが、ごはんメニューもあって、私たちはオムライスを注文しました。ケチャップライスをふわふわの卵で包んだオムライスは、野菜サラダも添えられて、見た目もきれいでとっても美味しかったです。
店内の片隅には、故河島英五が歌手として大活躍していた頃に使っていた遺品のギターやバイク等が展示されています。
この日は祝日で、しかもお昼時とあって店内は満席状態でした。私たち4人はタイミングよく2~3分の待ち時間でしたが、その後は、並んで順番を待つ家族連れや観光客が列をつくっていました。私たちが食べ終わる頃には待つ人は少なくなっていましたが、席は満席状態でしたので、お昼時は早い目に行かれた方が良いと思います。
昼食後は、ここから距離にしておよそ600mのところにある奈良観光スポットとして有名な「浮見堂」に行ってみることにしました。浮見堂へと向かう途中では、奈良公園内に鹿が群れをなして気持ち良さそうに日向ぼっこをしていました。私たちが近寄っても全く逃げる気配はなく、完全に人慣れしているのが分かります。
しばらく進むと小高い丘の上から望むように浮見堂が見えてきました。浮見堂は鷺池に浮かぶ檜皮葺き(ひわだぶき)の八角堂形式(六角形)のお堂で、観光客や市民の憩いの場となっているようです。水辺に映えるお堂の景観がとてもきれいでした。
素晴らしい景観を楽しんだあとは、奈良ホテルで休憩する計画です。浮見堂からは裏通りを通り抜けて国道169号線に出ます。目的の奈良ホテルまでは距離にしておよそ500mで、ウォーキングにちょうど良い距離です。途中、国道169号線から、名も知らぬ池の向こうにきれいな春日山が見えました。また、北北西には興福寺の五重塔が古都奈良の風情を漂わせていました。
そして、歩くことおよそ15分で「奈良ホテル」の敷地の入り口に着きました。ここからさらに奥へと進んでいくと、明治42年に建造された歴史ある創りそのままの奈良ホテルの玄関前へと到着します。
外見だけでもその風格に圧倒されますが、中に入ると、ロビー等のあちこちにいくつもの古物品が展示され、中でもアインシュタイン博士が弾いたとされるピアノが展示されていたのには驚きました。
922年(大正11年)12月17日より、ここ奈良ホテルに2泊されたときに弾いたピアノだという。アインシュタイン博士といえば、あのドイツ生まれのユダヤ人で有名な物理学者「アルベルト・アインシュタイン」のことですよ!来日講演されたときに弾いたピアノだというのですからビックリです。
アインシュタインの弾いたピアノに驚きながら、早速、優雅なティーラウンジにてコーヒー、ココアのケーキセットやビールで休憩させていただきました。もちろん、値段も格別で味はいうまでもありません。
格式高い由緒ある「奈良ホテル」に来られたことをうれしく思いました。奈良ホテルでの優雅なひとときを過ごした後は、奈良の古い町並みや商店街を散策しながら、元のJR奈良駅へと戻りました。
そして、駅構内でお土産を買い求め、大和路快速にて天王寺へと向かいました。天王寺到着は午後5時頃で夕食にはまだ少し早かったのですが、天王寺駅北口の焼肉店にて美味しい焼肉を食べながら、生ビールで打ち上げをしてから再び阪和線にて帰路に着きました。
「山歩きクラブ」での久々の電車 & ウォークによる小さな旅の一日は、天候にも恵まれ、冬晴れの楽しい旅の思い出づくりができました。
今回は、企画I氏、立案S、計画W氏でした。みなさん、どうもお疲れさまでした。今後ともよろしくお願いいたします。






