堺市散策2013

 冬の旅は電車 & ウィークによる「安近短」の散策が一番楽しいです。この日も冬晴れの1日を利用して自転車産業で有名な大阪府は堺市の散策を楽しみました。

ALBUM


2013年2月3日(日) 晴れ時々曇り
 JR阪和線の上野芝駅で下車して履中天皇陵(石津ヶ丘古墳)沿いを歩き、大仙公園に向かいます。

履中天皇陵(石津ヶ丘古墳)沿いを歩き、大仙公園に向かいます。

 この辺りは百舌鳥古墳群で世界文化遺産の登録を目指しているらしい。履中天皇陵古墳沿いを北へと進むと、今度は七観音古墳の前に出ます。ここから大仙公園内を通り抜けて「自転車博物館サイクルセンター」に行ってみたいと思います。

 ここ堺市は自転車産業でも有名で、自転車パーツメーカーとしては世界最大の「株式会社シマノ 」があります。大仙公園を通り抜けて歩くことおよそ15分で、自転車の歴史が分かる「自転車博物館サイクルセンター」に着きました。

 自転車博物館サイクルセンターは、鉄砲鍛冶の知恵・技から生まれた堺の自転車産業の歴史がわかる日本唯一の自転車博物館で、世界最古の木製自転車から最新のオリンピック出場車まで展示されていて、触って遊びながら構造・仕組みを学ぶことができるので、自転車に興味を示す小学生の年頃の子どもさんと一緒に来られるとよいと思います。

 入ってまず最初に展示されていたのは、1936年(昭和11年)8月の皇太子殿下御献上記念自転車です。他にも皇太子殿下御成婚献上車として男性用と女性用の2台が展示されています。今も当時のままに保存されているのには驚きました。

 それから2階フロアーには自転車の歴史を伝える映画や、世界各地から収集した最古の木製自転車をはじめ、時代とともに自転車の歴史が分かる数々の自転車が展示されています。

自転車の歴史が分かる「自転車博物館サイクルセンター」に着きました。

時代とともに自転車の歴史が分かる数々の自転車が展示されています。

 続いて3階フロアーには、世界一周をした冒険家たちの自転車やブレーキや変速機などの構造を学べる展示品が並べられています。また、写真にはありませんが、ハンドルに取り付けられたレバー操作ひとつでサドルの高さが調整でき停止時の足付が楽にできる機構を乗って試せる自転車も展示されています。しかし、どういうわけか知りませんが、未だ商品化はされていないそうです。

 最後に、1階フロアーの収納庫に行ってみると、展示しきれなかった数多くの歴史を感じる自転車が所狭しと収納されていました。

 さらには、アメリカ横断をしてギネスに認定された一輪車も展示されていました。それも兵庫県の松島章君という人で、達成したのは中学3年生の時だったらしい。それもこの一輪車は世界最大級で、輪の直径が、な、なんと!56インチ(143cm)?!

 自転車博物館サイクルセンターで長居してしまい、ここを出たのが午後12時15分でした。お腹が空いてくるはずです。ここから百舌鳥駅まで歩いて約10分で行けるので、空腹感を我慢して歩きました。そして、次の三国ヶ丘駅まで行って駅前の「餃子の王将 」に向かいました。

 この日の昼食をここにすると調べてから決めてきたので、すぐに場所が分りました。お昼時はやっぱり満席でしたが、ひとりなので、カウンター席にすぐに案内され、待たずにすみました。そして、注文したのはもちろん餃子、それに「ニラレバ炒め & ライス中」です。このメニューは私の最近の定番食となっています。

 午後は再び「百舌鳥駅」に戻っては、堺市に今も残る路面電車の「阪堺電車」に乗ってみたくて、「御陵前駅」までウォーキングしました。昔はわがまち和歌山市にも市電として市民に親しまれた路面電車がありましたが、急速なモータリゼーションの進展に押され廃止に追い込まれた経緯があります。レトロな雰囲気が漂う駅で待ちながら、昔を懐かしむ私でした。

 その阪堺電車に乗った瞬間、子どもに戻った感覚が頭を過りました。あのチンチン電車が蘇ったのです。ここ堺市では、今も市民の足として多数の乗客が利用されていました。環境問題やエネルギー問題が取りざたされている折、今では社会の期待を背負う最前線の公共交通機関に復活しつつあるのではないでしょうか。そんなことを思いながら「住吉鳥居前駅」で下車しました。

「住吉鳥居前駅」で下車しました。

 そして、目の前の住吉大社への参拝に向かいました。以前から一度は行ってみたいと思いながらなかなか行く機会がありませんでしたが、今回、阪堺電車に乗車したことでちょうど思いが叶ったみたいです。鳥居をくぐると朱色の反橋(太鼓橋)があります。その階段状の橋を渡るともうひとつ鳥居(角鳥居)があり、その奥には第一本宮から第四本宮まで4つの本宮が祀られています。私は第三本宮だけしかお参りして来なかったのですが、それで良かったのでしょうか?

鳥居をくぐると朱色の反橋(太鼓橋)があります。

 この日は節分とあってか厄除けのお守りなどを買い求める参拝者が多数おられました。私も「身体健全守」のお守りを買いました。今日の良き日にお参りしたことで、きっと御利益を受けることができるでしょう。そして、帰り際に反橋の真横からの姿を見て、そのきれいさに感動しました。

 住吉大社を出た頃には、時間も午後3時15分を過ぎていました。そろそろ帰路に着かなければなりません。そこで再び「住吉鳥居前駅」から阪堺電車に乗り天王寺に出ました。そこで足の疲れを休めるべく、天王寺MIOの喫茶館「英國屋」でカフェオレのケーキセットを注文し、休憩して帰りました。

 JR上野芝駅から百舌鳥三陵周遊路を通り大仙公園、それに自転車博物館サイクルセンターへ、その後、百舌鳥駅から三国ケ丘駅へ、駅前で昼食後、再び百舌鳥駅に戻っては阪堺電車の御陵前駅までウォーキング、そして、阪堺電車で住吉大社に参拝し、あっという間の日帰り小旅行となりました。

 そんな小さな電車 & ウォークによる「安近短」な旅でしたが、観光ポイントの随所に見ごたえがいっぱいあったので、とっても充実した1日を過ごすことができました。

このブログの人気の投稿

2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)

東北地方車中泊の旅2024

香住カニかに2025