京都・東山~北山2012
久しぶりの連休の中日、寒さは厳しいものの天気も回復に向かい「よし!京都へ行こう!」と思いました。前に行ったことはあるのですが、京都は東山を通る琵琶湖疎水を是非とも写真に収めたくて、早朝6時過ぎから出発に踏み切りました。
(2012年12月23日~24日)
2012年12月23日(日)【天皇誕生日】 晴れ時々曇り
この時期は日の出が7時過ぎと遅いので、家を出た時はまだ薄暗い状態でした。この朝がしらじらと明けてくる頃が好きなんです。JR駅まで歩いておよそ20分の道のりは、きりっと引き締まるような空気の冷たさと朝の静けさで、爽快感を覚えます。
京都駅からは地下鉄に乗り「蹴上駅」まで行きます。琵琶湖疎水の水路閣が通る南禅寺へは、この駅で下車し道路の向こうに見える「ねじりまんぽ」と呼ばれるトンネルをくぐって行くのが一番近道だそうです。
その「ねじりまんぽ」をくぐって南禅寺方面に向かって歩いて行くと、京都らしい風情ある門構えの建物があります。??ここはもう南禅寺の境内か?そこには立派な松の木の紅葉が見えます。??松の木の紅葉!?でも松の木は常緑樹だから…。これは松くい虫の被害か!?
ここから少し歩くと、そこはもう完全に南禅寺の境内です。琵琶湖疎水の流れている場所は…?三門の横を過ぎてしばらく進んでいく途中、右に入ると見えてきました。まるで映画のワンシーンにでも出てくるような趣のある「水路閣」と呼ばれる疎水を運ぶ煉瓦造りの大橋です。
水路閣を一回りしてカメラに収め、その後、南禅寺の方丈庭園を拝観しました。すでに冬を迎えたこの時期は、きれいに色づいた京都らしいモミジの風景はありませんが、そのさみしさの中に深まりゆく冬の冷たく静かな風情が古都の奥深さを感じさせてくれます。
南禅寺の拝観を終え、その後、琵琶湖疎水工事(明治18~23年)と舟運の跡を残すインクラインを見に行きました。この工事は、当時の土木技術の粋を集めた壮大な事業であったとされています。この琵琶湖疎水の完成は、京都の近代化を根底的に支えた歴史的大事業として今日まで脈々と活き続ける、まさに京都の「いのちの水」と言えるそうです。
インクラインの見学後、ちょうどお昼前で空腹感を覚えたことから、ここで昼食休憩を取ることにしました。午後は三十三間堂に行く予定なので、一旦京都駅に出て昼食を取ることにしました。そして、京都駅前地下街「銀座四川ポルタ店」で酢豚と餃子を食べました。
昼食後は京都駅から歩いておよそ20分の「三十三間堂」を訪れることにしました。詳しい案内は公式ホームページをご覧いただくことにして、奥行き22m、南北120mの巨大なお堂内に収められている千手観音坐像と千体千手観音立像は、だれもが驚嘆されること間違いなしです。これは現地に行って拝観していただく以外に方法はありません。お堂内は写真撮影が禁止されていますし、また、写真で見るだけではその物凄さをはかり知ることはできないでしょう。
三十三間堂を拝観後は、再び歩いて清水寺方面に向かいました。清水寺へは何度も訪れていますが、今回は三年坂や二年坂の風情ある古都の風景を撮影するのが目的です。
観光客の少ない冬の寒々とした静かな坂の風景撮影を思い描いていたのですが、さすがに京都イチのメガヒットエリアと言われる清水寺周辺とあって、冬のこの日も観光客は絶えることがありません。思い描いた風景は、早朝の誰もいない時間帯でしか撮影できないこととして、今回はあきらめざるを得ません。
やむを得ず、その後円山公園から知恩院方面へと散策し、この日の写真撮影は終了としました。夕方4時30分を過ぎた頃から辺りは薄暗くなり、祇園には大勢の人々が歩道を埋め尽くします。私はここから今夜のホテル(スーパーホテル京都・烏丸五条)までウォーキングで向かいました。地下鉄を利用すれば五条駅を下車してすぐの場所にあるのですがね…。
2012年12月24日(月)【振替休日】 晴れ時々曇り
午前6時に起床し、7時からのホテルの朝食バイキングに行きました。スーパーホテルはひとり旅によく利用させていただくのですが、チェックインさえすれば、あとはチェックアウトまで自分の家のように自由に出入りができるので、ひとり旅には非常に便利です。カギもオートロックで、チェックイン時に代金の領収書に記載されている暗証番号でドアを開けるシステムです。
チェックアウト後、前から一度言ってみたいと思っていた「京都府立植物園」に向かいました。ここは地下鉄で「北山駅」を下車してすぐの所にあります。午前9時の開園で、時間前に到着したのですが、すでに5~6人のご高齢の方が並んでいました。ふと料金所の案内を見ると、なんと60歳以上は無料となっていました。
ここで朝の散策を楽しみました。広い園内には多くの植物が植えられていますが、以外にもそこで被写体に飛び込んできたのが野鳥です。それに今は冬、「ポインセチア」とプランターに植えられていた少しの「水仙」が見られたぐらいでした。今は春に咲く花々の準備をしている様子がうかがえます。
再び地下鉄に乗って、昨日の散策の続きとして知恩院へと向かいました。烏丸御池駅で東西線に乗り換えて三条京阪駅で下車し、知恩院まで歩きました。知恩院は今は「御影堂」の大修理が行われています。境内を一回りしたのち再び円山公園へと歩きました。
最高気温5℃という寒さにもかかわらず、円山公園にも多くの人々が訪れていました。京都市内でもこのエリアは人の絶えることはなく、春夏秋冬一年を通じて、いつも賑やかな情景が続いているのでしょう。ここでは被写体に困ることなど全くありません。
ふと「ひょうたん池」に目をやると、そこには寒そうにすくんでいるアオサギの姿がありました。
そして、気がつくと時間はすでに11時30分を過ぎていました。お腹が空いてくるはずです。八坂神社を通り抜けて昼食場所を探していると、目の前に中華料理店の看板を見つけました。「よし!ここにしよう!」そう思って入ったところが、なんとお馴染みの「餃子の王将」だったのです。ここもカウンターにすぐに座れるひとり旅にはもってこいのお店です。注文はもちろん「餃子一人前 & ニラレバ炒め」です。それにライスの中サイズをつけてもらいます。
昼食が済めば、もう帰路に着く時間です。今日は月曜日ですが、前日の天皇誕生日の振替休日で明日からまた仕事です。今日は早く帰宅することにして、目の前の祇園バス停からバスに乗り京都駅へと向かって帰路に着きました。
今回の京都・東山散策の旅は、さすがに寒さは厳しいものでしたが、なにより天候に恵まれたことでとても思い出に残るきれいな写真が撮れました。残りの写真はアルバムにしていつまでも残しておきたいと思います。これで今年の旅は終りですが、今度はまた春の桜咲く時期に訪れてみたいと思います。






