出雲大社2012

 読売旅行の一泊二日のバスツアーで、全国の八百萬の神々を出雲大社へお迎えする「神迎神事・神迎祭」への旅が企画されていたのを広告で見た妻に、一度は見に行きたいと思っていたので、一緒に行こうと誘われました。早速申し込んだのは良かったのですが、すでに予約は満席状態でキャンセル待ちとのことでした。それが1週間ほどして読売旅行から電話があり、1組キャンセルがあったとのことから行けるようになったのです。妻の喜ぶこと!

ALBUM

~神迎神事・神迎祭~
(2012年11月23~24日)


2012年11月23日(金)【勤労感謝の日】 曇り時々雨
 出発当日の朝は曇り空で、午前8時20分、和歌山駅東口前を出発しました。キャンセル待ちで一番最後だったからか、座席は左側の一番後ろでした。

 阪和自動車道に入りしばらく走ると、添乗員さんから、吹田から中国自動車道に入る予定でしたが、渋滞の情報により阪神湾岸線を通って行くとのこと。やはり3連休とあって、どこもいっぱいなのでしょう。

 途中、播但連絡道路から中国自動車道に戻り「勝央SA」でお昼休憩となりました。そこで予約していたお弁当を配られたのですが、サービスエリアの休憩所は満席なので、やむを得ず車内で昼食としました。

 続いて米子自動車道の「蒜山高原SA」でトイレ休憩を済ませた後は、午後3時過ぎにJR松江駅前の「松江ユニバーサルホテル」にチェックインしました。ここでは貴重品等必要な荷物だけを持参して、30分後に出雲大社を目指して再出発です。

 そして向かったのが「いずもまがたまの里伝承館」でした。ここでは夜の神迎神事(神迎祭)を見るために夕食を済ませておくというのです。それもなんと午後4時の夕食です。でも仕方がありません。神迎神事は夜7時からなので、それまでに夕食を済ませておく必要があるからです。出雲大社は、ここから更に1時間程度かかるそうです。

そして向かったのが「いずもまがたまの里伝承館」でした。

そして向かったのが「いずもまがたまの里伝承館」でした。

 神迎神事は稲佐の浜という海水浴場で執り行われます。出雲大社の駐車場に到着したのは午後6時過ぎでした。バスを降りて、ここから稲佐の浜までのおよそ1kmを歩いて行きました。小雨の降る中を大勢の人々(信者?)が稲佐の浜に向かっていきます。

 夕暮れ時の稲佐の浜には、神様をお迎えする通路にムシロが敷かれ、大勢の人々が更に奥へと向かいます。しかし、我々が行ったときには、すでに多くの人で埋め尽くされて、かがり火の火の粉の飛ぶのが見えるだけで、神迎神事の様子は全く見えません。このままでは、帰りが出口でいっぱいになる恐れから危険を感じたので、終了前に引き返すことにしました。

 出雲大社の自動販売機でホットココアを買って乾杯して待つうちに、白い衣をまとったスタッフの走るのが見えました。神々の乗ったバスが到着したのです。神事を終えた神様は、雨の日はバスで移動すると添乗員さんがバスの中で言っていましたが、そのとおりになりました。

 しばらくすると、神事に参加していた方々も次から次へと帰ってきました。どうにか無事に終了したようです。その後、添乗員さんの案内により「神楽殿」でお神酒をいただき、再び松江駅前の「松江ユニバーサルホテル」へと戻りました。ホテル到着は午後10時過ぎでした。出雲周辺のこの日は特別な日らしく、どこも人で賑わっていました。


2012年11月24日(土) 曇り時々晴れ
 今日も午前9時の出発で出雲大社に正式参拝に向かいます。午前6時に起床し、JR松江駅の周辺散策に出かけました。そして、6時30分からのホテルの朝食バイキングに行きました。

JR松江駅の周辺散策に出かけました。

JR松江駅の周辺散策に出かけました。

 時間前に着いたにもかかわらず、すでに大勢の人が並んでいます。みんな前日の夕食が午後4時と早かったため、空腹状態なのでしょう。でも、バイキングの並び方がおかしくて順序良くいきません。それもそのはずです。一方通行にして料理を取っていけばスムーズにいくのに、みんな順番なんか関係ない取り方をして料理に群がっている鳥のようになっています。

 店員さんに文句を言っている人がいましたが、「向こう側にある料理も手を伸ばしたら取れますので…。」と、好き勝手に取ってよいように言っていました。これでは、少ない人数の場合は問題ありませんが、これほど大勢の人では取り合いになって収拾がつきません。

 そこで、先に来ていた人が後ろに並ぶように言って、どうにか順番の流れができたようです。今日の店員さん(おばちゃん)は、普段の少人数のときしか知らないようで、多人数の対応の仕方が分かっていませんでした。それでも料理は結構なお味で、美味しく頂きました。

 そして、午前9時、バスは再び出雲大社を目指します。昨夜、神事のあった稲佐の浜の交差点を曲がった頃には、すでに出雲大社に向う車で渋滞していました。

 駐車スペースに限りがあるためバスはなかなか駐車場には入れません。歩いて行くほうが速いので、全員バスを降りて、昨夜稲佐の浜へと向かった道を、逆に出雲大社を目指して歩いて行きました。

 出雲大社に到着すると、この日は正式参拝で御祈祷を待つ団体の列ができていました。我々が御祈祷していただいたのは、午前11時前だったので、到着してから1時間ほど待ったことになります。団体行動のために時間がかかることもありますが、それだけではありません。この日は、出雲大社にとって、やっぱり特別な日なのです。

この日は正式参拝で御祈祷を待つ団体の列ができていました。

この日は正式参拝で御祈祷を待つ団体の列ができていました。

 現在、御本殿素屋根解体工事が行われており、平成25年5月の完成を目指しているそうです。なにはともあれ、今日はこの出雲にとって特別な日なので、この混雑ではいくら時間があっても足りません。まだまだ拝観したいところがありますが、帰りが遅くなるそうなので、添乗員さんの誘導によりそろそろこの出雲大社からお別れです。

 バスはこのあと近くの「島根ワイナリー」の見学に立ち寄りました。ここでは30分程度で簡単な工場見学と試飲をさせていただき、お土産も買いました。みんないっぱい買い込んでいましたが、飲み物は重いから、バスを降りてからどうやって帰るのか心配までしてしまいます。

 その後、「万九千神社」に寄りました。ここは、出雲へ御集りになった神々が故国へと帰られる神立の場所として知られています。

出雲へ御集りになった神々が故国へと帰られる神立の場所

 ここでは宮司様から神在月についての社頭講話を聞きました。宮司様の楽しいお話をみんな熱心に聞いていました。あっという間の40分間でした。

 さらに幹線道路から少し離れた「佐太神社」に行きました。ここでは、出雲に御集りになった神々が、人々から受けた多くの願い事を一つ一つ叶えるかどうかを審議する場所としているそうです。

幹線道路から少し離れた「佐太神社」に行きました。

幹線道路から少し離れた「佐太神社」に行きました。

 叶えるか叶えられないかをどうやって判定するのかを神様から聞いてみたいものですね。

 そらから最後に「お菓子の壽城」へも寄る予定でした。しかし、時間もすでに午後5時を過ぎているので、立ち寄っていては帰宅時間がどんどん遅れてしまうため、今回は省かせていただきますとの添乗員さんからの説明がありました。反対する人は誰もいませんでした。

 これで帰路についたのですが、中国自動車道に入ると、いつものように宝塚あたりで渋滞が発生している情報が入り、迂回する方法も検討されましたが、山陽自動車道から阪神高速に抜けるにも渋滞が発生しており、渋滞距離に差がないので、このまま中国自動車道から近畿自動車道を通って帰ることになりました。

 和歌山駅東口前に到着したのが、午後10時30分頃でした。予定より1時間程度遅くなりましたが、無事に到着できてなによりです。

 この2日間、読売旅行添乗員の山本さん、本当にご苦労様でした。いろいろと御配慮いただき楽しい旅行をすることができました。それに長時間の運転でお疲れの運転手さん、お世話になり本当にありがとうございました。

 そして、ご同行の皆々様、お疲れ様でした!また、機会があれば参加させていただきます。

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