摩耶山・有馬温泉2008

 年末年始の休暇が、今年は最大の9連休!余りにも長い連休なので「山歩きクラブ」の仲間に、この休みを利用してどこかの山に登る計画を持ちかけていたところ、前から話していた神戸の「摩耶山」への計画が持ち上がりました。

ALBUM

(2008年12月27日~28日)

 摩耶山は夜景がきれいなことで有名です。しかし、夜景を観るためには夜まで居ることが必要です。でも、夜まで居るとなると、当然、帰宅時間が遅くなります。でも、9連休と休みも長いことから、同じ行くなら「摩耶山と有馬温泉」に一泊二日で行くのはどうだろうとのことになりました。とんとん拍子に話がまとまり「摩耶山・有馬温泉一泊二日の旅」の計画を進めることになったのです。

 行きたい場所など色々と話をするうちにコースが煮詰まり、結果的に、1日目は「関西国際空港」から高速船を利用して「神戸空港」に行き、三宮から「摩耶山」に登って夜景を見ます。夜は南京町で中華料理をいただいて三宮で一泊します。

 2日目は、三宮から六甲ケーブルと六甲有馬ロープウェイを利用して「有馬温泉」に行きます。ここではもちろん温泉に入り、ゆっくりと温泉街の散策を楽しんで帰路に着くというコースを組みました。

 計画が整い、宿の予約も済んで、あとは当日の天気を祈るだけとなったおよそ2週間前のことでした。当初はいつものメンバー4人の参加で進めていましたが、まだ幼児のいる家庭を持つメンバーの1人がキャンセルすることになり、結局、3人で行くことになりました。


2008年12月27日(土)晴れ
 今日は「晴れ時々くもり」のまずまずの天気で、2日とも晴れそうな予報です。気温もそれほど寒くもなく、穏やかな日和に恵まれました。午前7時10分に自宅を出発し、午前8時に待ち合わせ場所のJR和歌山駅に到着しました。

 関西国際空港までは電車で行きますが、関空から神戸空港までは、始めて利用する「関西ベイ・シャトル」が楽しみです。まだ帰省ラッシュに入っていないこともあってか、電車は空いていました。途中、地震の影響で「りんくうタウン駅」に停まったままになりましたが、しばらくして動き出したので、やれやれです。

 関空へ到着後は、早速「高速船チケットカウンター」へと向かいました。念のためにと予約を入れてはいましたが、チケットを買い求めるお客さんの列もなく、閑散としていました。

 旅客ターミナルからポートターミナルまでは「シャトルバス」で約10分の乗車です。この日は、我々3名を含めて7名の乗車でした。普段の状況は知りませんが、これもやはり不況風の影響でしょうか。船は定員110名ですから、これではまるで貸切状態です。

始めて利用する「関西ベイ・シャトル」が楽しみです。

始めて利用する「関西ベイ・シャトル」が楽しみです。

 船は「神戸空港」までを約29分で結びます。あっと言う間の到着でした。初めての「神戸空港」ですが、人影はまばらで、空の便を利用する人が少ないからかも知れませんが、「関空」同様ちょっと寂しさを覚えました。

 「神戸空港」を少しだけ見学したあと、ポートライナーに乗って「三宮駅」まで行きました。到着時間は午前11時20分で、昼食時間にはまだ少し早かったのですが、「santica」の味ののれん街でお昼休憩としました。

 その後、摩耶山に向かうにはまだ時間が早いので、三宮駅周辺の散策に出かけ、生田神社を訪れました。さすがに有名な神社とあって、まだ正月でもないのに参拝客で賑わっています。境内では迎春の準備に大わらわの様子でした。

 予定の時刻には少し早かったのですが、再び「阪急三宮駅」に戻り、梅田行きにて「春日野道駅」まで行きました。ここからは「摩耶ケーブル駅」までのおよそ2.6㎞を「ウォーキング」で頑張ります。

 道は、六甲山系に向かって上り坂で、結構な運動になりました。天気予報の気温(8℃)から推測して厚着(ダウン)をしてきたこともあり、途中で暑くてダウンコートを脱ぎました。

 予定よりも早く三宮駅を出発したので、ゆっくり歩いても午後2時に「摩耶ケーブル駅」に到着できました。次の発車時刻は14:20です。発車まで少し時間があるので、のどの渇きを癒しながらしばらく休憩です。

 夜景の時間までまだ早いためか、我々以外に誰もお客さんがありません。貸切状態のままで発車時刻になりました。この先もどうなるのか分かりませんが、我々の3人だけでは、あまりにも寂しすぎます。

午後2時に「摩耶ケーブル駅」に到着できました。

午後2時に「摩耶ケーブル駅」に到着できました。

 他のお客さんがいないので、写真も撮り放題でした。この際とばかりにケーブルカーと一緒に記念撮影です。ケーブルカーに乗ることがほとんどないので、発車がとても楽しみでした。

 14:20発が結局3人だけを乗せて発車しました。急勾配を登っていくケーブルカーからの眺めは、神戸の街の風景が徐々に現れ、天候にも恵まれたこともあって、最高の眺望を楽しむことができました。

 そして、中腹の「虹の駅」におよそ5分で到着です。この「虹の駅」は、次の「星の駅」まで「夢散歩ロープウェイ」に乗るための中継駅で、ここでは特に観るものはありません。

 ほとんどすぐの連絡で、「夢散歩ロープウェイ」は次の「星の駅」へと、また貸切状態で出発です。ゴンドラ内は、観光ガイドのアナウンスが流れるだけで、怖いというか、気持ち悪い感じがしました。でも、良いお天気に恵まれたお陰で、神戸の町並みはもちろんのこと、大阪湾内が一望でき、素晴らしい空中散歩を楽しむことができました。

 「夢散歩ロープウェイ」も約5分で山頂の「星の駅」に到着しました。展望広場の「掬星台」の近くにある展望台からの眺望は、大阪の町並みまで一望でき、これが夜になるとどのようにきれいに変化するのかが、とっても楽しみです。

 暗くなるまでの時間を、山上散歩を兼ねて「摩耶山天上寺」に参拝することにしました。途中の「森の小径ルート」には、昨夜の残雪がありました。昨日からの寒波で、六甲山系には少し雪が積った様子がうかがえます。

山上散歩を兼ねて「摩耶山天上寺」に参拝することにしました。

 「森の小径ルート」は、歩いて10分足らずの短い距離ではありますが、起伏に富んだシャレた造りの散歩道でした。この道を通り抜けると「ホテル・ド・摩耶」に出ます。「摩耶山天上寺」へは、ここから更に10分程度かかります。

 「森の小径ルート」からは「摩耶山天上寺」の裏参道入口に出ました。ここは安産腹帯発祥の寺で、安産祈願で有名だそうです。この日は、本堂に自由に入ることができたので、安置されている仏像を目の前にしてお参りさせていただくことができました。

 帰りは表参道の長い階段を下る形で出てきました。まだ午後3時30分と、夜景を眺める時間まで2時間程度の余裕があるので、途中の「ホテル・ド・摩耶」でソフトクリームをいただき、ロビーでコーヒーを飲みながらゆっくりくつろがせていただきました。

 うつうつと眠ってしまい、目が覚めるとちょうど落日間際の時間となっていました。そろそろ夜景を眺める時間です。再び「森の小径ルート」を利用して展望広場へと向かいました。

 途中の道端で「イノシシ注意喚起」の看板を見つけました。六甲界隈には、観光客の餌付けにより人馴れしたイノシシの出没が多く、神戸市では「イノシシ餌付け禁止条例」を制定したと聞いていましたが、この看板で「なるほど」と納得したところです。

途中の道端で「イノシシ注意喚起」の看板を見つけました。

 展望広場に到着すると、夜景を眺めるために登ってきた大勢の人で賑わっていました。大きな三脚を立てて撮影準備にかかっている人もいます。その頃、ロープウェイはピストン運転され、「星の駅」は人で溢れていました。みんな「1,000万ドルの夜景」を眺めるためだけに登ってくるのでしょう。時間は既に午後5時を過ぎています。神戸の街にも少しずつ明かりが灯りはじめてきました。

 早い目に戻ってきて正解です。私も早速1等場所に陣取り、三脚を立てて撮影準備にかかりました。もう少し戻って来るのが遅くなっていると、カメラの設置場所がなくなっているところです。

 陽が落ちると、摩耶山頂は一段と冷え込んできました。寒さにかじかんだ手でシャッターを押し撮影した時間の経過とともに変化する「1,000万ドルの夜景」を「ALBUM」にてご覧ください。

「1,000万ドルの夜景」の撮影成功!

 コンパクトデジカメで、しかも小型三脚の低いアングルからですが、どうにか撮影できました。夢中で撮影していたものだから、妻と友達W氏の2人は、長時間の私の夜景撮影にあきれ果てたのか、寒さしのぎなのか、撮影中はどこかに雲隠れしていた様子です。

 午後6時を過ぎる頃には、今度は、下山するためにロープウェイを待つ行列ができていました。我々も、夜景の撮影が完了した時点で下山の列に並びました。そして、どうにか次のケーブルカーに満員の状態で下山できたものの、「摩耶ケーブル下」のバス停では、またまた行列ができていました。😣 最悪…。

 すると、同行の彼が、いきなり何を思いついたのか、バスが来る方向に向かって、ついて来るように促しながら歩き始めました。次の(1つ手前の)バス停まで歩いたら空いていると言うのです。途中でバスが来ないように祈りながら急ぎ足で向かいました。

 しかし、既にバス停を過ぎ、目の前の交差点で信号待ちをしていました。急いで駆け寄りましたが、すぐに信号が青に変わり、もう間に合いそうにありません。ところが、道路が狭く、それに駐車している車が邪魔になって、我々を避けて通れないバスは、「乗せて~!」と叫ぶ様子を見て停車し、ドアを開けてくれたのです。

 お陰さまでバスは空いていて座ることができました。「摩耶ケーブル下」では案の定バスは鮨詰め状態になり、彼の機転の良さに敬服し、🤣笑いが止まりませんでした。こんなことをしてバスに乗ろうとする人は、ここでは我々以外に誰もいません。

 三宮駅の終点でバスを下り、先にホテルにチェックインしてから夕食にすることにしました。予約しているホテルは「ダイワロイネットホテル神戸三宮」です。ホテルの1階がコンビニになっていて、何かと便利なようです。部屋は個々にシングルルームにしましたが、広くて、とてもきれいで気に入りました。

ホテルの1階がコンビニになっています。

 チェックインを済ませ、リュックサックを下ろした身軽な格好で、早速、中華料理を目当てに「南京町」へと繰り出しました。事前にインターネットで調べておいたリーズナブルな価格の「中華料理 北京菜館」を目指します。地図は持っていませんでしたが、大体の場所を調べていたので、すぐに分かりました。

 時間も午後7時30分を過ぎ、かなりお腹が空いていました。お店のおすすめもあって、3人前のセットメニューを注文し、足らない場合は、1品料理を追加することにしました。まずは、生ビールで乾杯です。次々と運ばれてくる料理は、どれも美味しくいただきました。食事が進むうち、途中で満腹中枢が働いて食べられなくなりました。😅ビールは入るのですが…。

 ご馳走様でした!もう何にも入りません…。セットメニューを選んで正解です。ただ、ちょっと気になったのが、食事中のタバコです。全面禁煙にできないものなのでしょうか。お店の側からすれば、全面禁煙にするとお客さんが減少することを恐れているのでしょうが、食堂・レストラン等では大幅な減少はないと思います。反って、今まで敬遠していた子どものいる家庭等の家族連れのお客さんが増えると思うのですが…。🤔そうはうまくいかないのでしょうかねぇ…。

 タバコの煙が気になって、食事が終わると早々と店を出ました。「ええ?この方が客の回転が良くて店は喜んでるって?」 😄まぁ…そういうことも言えるかもね。でも、タバコ嫌いにとっては、食事の味が台無しですもんねぇ~!

 ご馳走をいただきお腹が膨れたことで、ゆっくり「南京町」の散策を楽しみながら、ホテルに向かうことにしました。午後9時前だというのに、街は若い人々で賑わっていました。どこかの田舎町とは「月とすっぽん」「雲泥の差」です。ホテルに向かう途中の三宮界隈は、まるで24時間眠らない街の様相でした。

「南京町」の散策を楽しみながら、ホテルに向かうことにしました。

 午後9時過ぎには再びホテルに戻り、3人は別々の部屋でくつろぎました。私は、21時30分には風呂に入り、22時過ぎにはベッドに横になり眠りに就いていました。このホテルは、浴槽が大きくて、足を伸ばしてゆっくり入浴できるのが印象的でした。


2008年12月28日(日)晴れ
 そして、次に気がついた時は、午前5時過ぎでした。爆睡です。すぐに起床して朝風呂に入り、早朝散歩に三宮駅を往復しました。午前6時過ぎには「三宮駅」は若い人々でいっぱいです。もう、帰省する人もいるのかも知れませんが、それにしても、早朝から人の往来の多さに驚きました。

 早朝散歩で身体が温まり、お腹が空いて、午前7時からの朝食時間が待ち切れません。1階のコンビニで「ヨーグルトと野菜ジュース」を買ってきては空腹感を癒し、午前7時を待って他の2人を起こしては、半ば強制的に朝食に誘い出しました。だって…ひとりで食べるより皆で食べる方が美味しいでしょ!料理はバイキング形式で、写真は私のメニューです。

料理はバイキング形式で、写真は私のメニューです。

 お腹がいっぱいになって、気分も最高です。今日もとても良いお天気になりそうで、予定している有馬温泉が楽しみです。

 食後しばらく休憩し、午前8時30分にチェックアウトしました。まずは、阪急三宮駅から六甲駅まで電車を利用することにしています。

 午前9時3分に「六甲駅」に到着し、ここからは、また「六甲ケーブル下駅」まで、およそ50分間のウォーキングを楽しみます。道は徐々に上り坂となり、何回か休憩しながら進まなければ、汗びっしょりになって、あとで寒くなります。

 阪急六甲駅を出発しておよそ45分で「六甲ケーブル下駅」が見えてきました。ゆっくり歩いて来たのに、全身にじわっと汗をかいています。ケーブルカーの出発時刻は午前10時。予定どおりに到着できました。

「六甲ケーブル下駅」が見えてきました。

 午前10時、ダイヤどおりの出発です。しかし、乗客は我々3人を含めて7人でした。利用客の少ないのはどうしてでしょう。ちょっと寂しかったなぁ…。この「六甲ケーブル」は「クラシックタイプ」と「レトロタイプ」の2編成になっており、現在の車両は3代目で、六甲山上駅までの約1.7kmをおよそ10分で上るそうです。こんなに長い距離を上るケーブルカーは初めてです。

 「六甲山上駅」に到着すると、すぐに「六甲山上循環バス」に連絡されていて、トイレ休憩をする間もなくバスに乗り込みました。次に向かうのは、六甲有馬ロープウェイの「六甲山頂駅」です。約15分で到着します。

 ところが、六甲有馬ロープウェイの出発時刻と「六甲山頂駅」バス停に到着時刻の連絡が、わずか4分しかなく、「トイレ休憩をして、写真でも撮って…。」なんて、ゆっくり構えている時間などありません。

 駅に向かって階段を昇っている最中に、駅係員の「ロープウェイが発車しますよ~ッ!!急いでください!!」と言う大声が聞こえてきました。駅係員の配慮により、少し出発を遅らせてくれました。乗り遅れていれば、次の出発まで20分待たなければなりません。

 今回も我々3人のみの利用で貸切状態でした。六甲有馬ロープウェイは、六甲山頂駅と有馬温泉駅を結ぶ全長5kmの日本一長いロープウェーだそうです。裏六甲の渓谷を跨ぐようにして造られています。好天に恵まれ、遠くの眺望は最高でした。

六甲有馬ロープウェイは、六甲山頂駅と有馬温泉駅を結ぶ全長5kmの日本一長いロープウェーだそうです。

 しかし、反面下を見ると、自然林のスギやヒノキが密生し、あのイヤな「花粉症」の元となる黄色い花房が多量についていました。もうすぐ、またその季節がやって来ることを思うと、少し気分を害します。渓谷を越えてから有馬温泉駅までは、すごい急傾斜で下って行きました。

 予定どおりに「有馬温泉駅」に到着し、早速、楽しみにしていた「金の湯」に向かいました。温泉は、噂どおり茶褐色に濁った金気の湯で、とっても温まりました。建物の中はそれほど広くはなく、浴場は2階にあって畳の休憩場所などはありません。

 「金の湯」を出ると、ちょうど時間はお昼前でした。前もってインターネットで見つけておいた、お好み焼「一休」にて昼食休憩をすることにしました。「金の湯」からは歩いてすぐの所です。中は満席でしたが、あちこち探し回るのも疲れるので、空くまで待たせてもらうことにしました。

 20分程待つと、何組かが一気に空いて、やっと「広島焼き & 生ビール」に有りつけました。ついでに自家製餃子も味わって、生ビールを2~3杯おかわりしたように思います。😆 あぁ~幸せ!

 充分休憩したところで、この際だから、「銀の湯」へも入って帰ることにしました。温泉街を散策しながら行くことおよそ10分で「銀の湯」に到着です。やはりここも「金の湯」と同じく、昔ながらの銭湯という感じで、広い休憩場所やお食事処は(有馬温泉というだけあって…)有馬(温)

「銀の湯」へも入って帰ることにしました。

 観光温泉をPRするなら、温泉入浴ができるだけではなく、入浴後の飲食や休憩ができるリラックススペースが欲しいと思いました。

 そんなリラックス場所がないことから、止むを得ず、入浴後すぐに出て、近くに三つ(極楽寺、念仏寺、温泉寺)あるお寺めぐりをして帰りの途につきました。突然そこで、妻が自分の「サイフとケータイ」が無いことに気づいたのです。そういえば、「金の湯」に入ったときに、私の貴重品と一緒に貴重品用ロッカーに預けたことを思い出しました。

 私は、何気無しに自分の貴重品だけを取り出して、奥に入れていた妻の分を出し忘れ、また、妻もそれに気づかずに「金の湯」をあとにしていたのです。

 気がついたのが遅いので、半ば諦めている妻でしたが、すぐに「金の湯」に電話で確認してみたところ、なんと!!!ご親切な方がいらっしゃるものです!どこのどなたか分かりませんが、ちゃんとフロントに預けてくれているとのことでした。

 うれしさのあまり涙が出てきました。妻を怒る私に対し、同行の彼は、どっちもどっちで「喧嘩両成敗や!」と言って笑って済ましてくれました。とにかく良かった!早速「金の湯」へと戻りました。

 妻は、手元に戻った自分の「サイフとケータイ」を握り締めて、喜びを噛み締めるような表情で深々と頭を下げては、「金の湯」のフロントのスタッフにお礼を言っていました。

フロントに預けていただいたお客さんには、心から感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。

 貴重品が戻った喜びを思い出にして、再び温泉街の散策を楽しみながら、帰りに利用する神戸電鉄「有馬温泉駅」へと向かいました。広い通りに出た所では、通行する観光客を相手に、街頭での「猿まわし」が行われていました。非常に行儀良く躾けられた猿で、一緒に記念写真を撮ることができるようです。でも、料金を支払っている様子がないことから、どうやって収入を得ているのか不思議に思いました。

街頭での「猿まわし」が行われていました。

 神戸電鉄「有馬温泉駅」の方面に向かい、もう一つ広い通りに出ると「有馬川」があります。この川には「親水公園」が設けられ、流れの少ない時は、癒しの場として楽しめるように工夫されていました。

 一時は、この「有馬温泉」への観光客が激減したと聞いていましたが、近年の景気の低迷が功を奏したのか、「安・近・短」が馴染み深い言葉になるほど庶民に定着し、観光客数が持ち直しているようです。ゆっくり散策すると、なかなか見どころの多い温泉街だと感じました。

 通りの両側には、たくさんのお土産店が軒を連ねています。中でも、有馬川に架かる太閤橋を過ぎた所に、おもしろいお土産店がありましたので、商品のほんの一部を紹介します。言葉では表現しにくいので写真をご覧ください。笑える商品の数々にお客さんが耐えない様子でした。

おもしろいお土産店がありました

 散策しながらお土産を買い求めているうちに、すぐ目の前に駅が見えてきました。少し歩き疲れたので、駅の隣にある小さな喫茶店で休憩して帰ることにしました。店内には手作りのお土産も販売されています。焙煎仕立てのコーヒー豆をサイホンで沸かしてくれるコーヒーは、香りが良くて、美味しさがひと味違います。そんな美味しいコーヒーを飲んでひと休みし、旅の思い出を語りながら電車に乗りました。

 予定より1時間程度遅く電車に乗ったので、その後は和歌山駅まで直行し、ターミナルビル5Fの「杵屋」で夕食をして帰ることにしました。

 食事を終えて駅に向かうと、なにやら改札口が騒がしく混雑しています。何と「六十谷 → 紀伊」間で線路の橋げたにトラックが衝突し、現在「安全確認中」で電車の運転を見合わせているとのことでした。ところが、運良くすぐに安全が確認され、運転が再開されたので良かったです。

 六十谷から紀伊駅間で、トラックが線路の橋げたに当たりそうな低い場所は、千手川に架かる橋げたしかありません。そう思いながら電車を降りて帰路を歩くと、案の定そうでした。しかし、大きな事故にならずに済んで幸いです。

 いろいろあった一泊二日の摩耶山・有馬温泉三人旅。取り返しのつかない事故以外の特別問題のないハプニングなら、多いほど思い出深い旅になるもので、今回の旅は、きっと思い出深い旅の一つに数え上げられることでしょう。

 これからも、楽しい旅の思い出を積み重ねていきたいと思いますので、ハプニングやわがままに懲りずにお付き合いくださるよう、今後ともよろしくお願いいたします。

 また、道中お世話になった方々には心から深く感謝を申し上げます。そして、私の下らない乱文レポに最後までお付き合いくださったあなた様にお礼申し上げます。

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