京都・大原野2005

 今年も京都の紅葉狩りに出かけました。どこに行っても最高の京都ではありますが、今年は少し趣向を変えて、のぞかな村里の風情溢れる「大原野」の散策を中心に、「京町家」の見学、そして有名グルメを食することでバラエティに富んだ旅となりました。

ALBUM

(2005年11月24日~25日)


2005年11月24日(木)
 当初の予定では、初日に大原野散策を、翌日に町家見学をと考えていたのですが、天気予報では、今日は「晴れ時々曇り、所によりにわか雨」、明日は「晴れ」とのことだったので、予定を振り替えて、今日、先に町家見学としました。町家が多く残るのは、西陣、御所、烏丸、四条方面ですが、今回は四条を訪れることにしました。

 時刻は10時40分です。早速、今日の昼食に予定している「お好み焼きジャンボ」へと足を運びます。京都駅から地下鉄四条駅下車徒歩約10分で京福電車の四条大宮駅へ。帷子ノ辻駅[かたびらのつじえき]で乗り換えて「等持院駅」で下車徒歩約7分のところです。まだお昼には少し早いので、駅名の由来でもある「等持院」に立ち寄ってみました。

 等持院は、そばに墓地を抱える広い境内の寺院で、ゆっくり拝観したかったのですが、「お好み焼きジャンボ」の待ち時間を考えると、そうもゆっくりしてはいられないことに気付きました。ふと時計に目をやると、時間はすでに11時40分!超人気のお好み焼き屋さんでもあるし、満員であまり長時間待たされるのも困るしなぁ…なんて思いながら、今来たばかりの等持院の拝観をパスして、取り急ぎ「お好み焼きジャンボ」へと向かいました。

 下車した「等持院駅」まで徒歩約5分南下し、さらに約7分南下して「お好み焼きジャンボ」に到着です。閑静な住宅街の通りにある小さなお店ではありますが、常連さんらしき寺院に修行する若い僧侶や普段着姿のお客さんが次々と訪れ、常時満席状態です。この日は平日にもかかわらずこんな状態ですから、土・日はどんな風なのか?!このお店の休日が「月・火・第4日曜日」としているのが、何とか納得できそうです。

「お好み焼きジャンボ」に到着です。

 「等持院」の拝観をパスしてでも、早い目の到着が功を奏し、店内の丸椅子に腰掛けて列に並んで待つこと約20分、予想よりも早くテーブルにつくことができました。注文したのは、もちろんこのお店の超人気商品「ジャンボスペシャル」です。それに「ジャンボ焼きそば」も同時に注文し二人で半分ずついただくことにしました。

 そしてお店の奥で焼かれて出されたお好み焼きは…!!!それはまるで「ピザ?!」直径30cm以上はあろう大きさで、とても一人で食べきれる量ではありませんが、これがなんと!一人前。値段は格安の650円!そして目の前の鉄板で焼かれる「ジャンボ焼きそば」は、そばが3玉!キャベツ山盛り!豚肉盛り盛り!その迫力には驚嘆しきり!これは二人でも食べきれないと思いました。

 ところがどうして、あまりの美味しさに食が進み、食べ進むうちに「これはいけるぞ!」と、見る見るうちに残らず食べ尽くしてしまいました。これは凄い!満腹感を得ながら、その格安感に感嘆してしまいました。特に食べ盛りの学生さんや若い人にとっては、この上なき喜びに浸れること受けあいのお店です。

 ジャンボお好み焼きを体験したところで、次に予定している「四条京町家」へと足を進めます。

 まず、最初に訪れたのが、京のきもの屋「四君子」です。四条通りに面しており、京の風情溢れる町家そのままに、中には日本庭園まであり敷地面積はなんと180坪!そこで販売される「きもの」は、京都ブランドからアンティークきものまで、ありとあらゆる種類が取り揃えられ、町家の風情を楽しみながら、ただ見ているだけで心が和みます。

最初に訪れたのが、京のきもの屋「四君子」です。
京のきもの屋「四君子」

 四条周辺には、このような古い町並みが数多く残されており、築100年以上もの町家をリフォームして住むことがブームを呼びつつあるそうです。今でも江戸時代の古風な建物そのままに店を構える老舗も多く、散策して行くうちにクラシックな雰囲気に包まれていくのが楽しみです。

 時代をさかのぼった気分を味わいながらも「秋の陽の釣瓶落とし」です。あっと言う間に夕暮れ時間となりました。今夜の京都での一泊は、京都駅前の「京都ホワイトホテル」です。

 京都ホワイトホテルは、一般のビジネスホテルに属するもので、食事についても朝食のみの格安のホテルですが、一泊を過ごすだけの我々には充分すぎるホテルでした。朝食についても、バイキング形式で満足いくものでした。


2005年11月25日(金)
 天気予報のとおり、今日も秋晴れの好天に恵まれました。気温も穏やかで、本日予定コースの「大原野」の散策には最適の日和です。荷物をまとめて、ホテルを午前8時30分に出発です。大原野へは、京都駅からJR大阪方面行きで「向日町駅」まで行き、ここからは阪急バスに乗り換えて、終点の「南春日町」まで約20分の乗車です。

 そして、最初に訪ねたのが「大原野神社」です。参道を進み行くに連れて、まるで紅葉のトンネルをくぐるかのように、見事に色づいていました。今が一番の見ごろで、本当に最高でした。

最初に訪ねたのが「大原野神社」です。
大原野神社 参道

 次に訪れたのが、通称「花の寺」で有名な「勝持寺」です。花の寺と呼ばれる所以は、鳥羽上皇に仕えていた北面の土佐藤兵衛義清が、保延6年(西暦1140年)当寺に於いて出家し西行法師と名を改めて庵を結び、一株の桜を植えて吟愛しておりました。世人はその桜を西行桜と称し、寺を花の寺と呼ぶようになったそうです。

 桜は主にソメイヨシノで、春はまさに「花の寺」そのものとなるそうです。そして、秋は紅葉のきれいな寺でも有名です。どこよりも勝るとも劣らない綺麗さで、境内全体を燃えるように鮮やかに染め上げます。

次に訪れたのが、通称「花の寺」で有名な「勝持寺」です。
勝持寺 参道

 大原野の里山を散策するうちに時間もゆっくりと流れゆき、そろそろ昼食の時間となってしまいましたが、大原野界隈には簡単に食事のできる食堂が見当たりません。止むを得ず、嵐山界隈に出向いては、土産物を物色しながらの昼食としました。

 午後は、大勢の観光客に呑まれながら、あちこちの土産物店を見て周るうちに帰路に発つ時間となりました。

綺麗に飾り付けられた巨大なクリスマスツリー
JR京都駅

 京都駅構内をゆっくり散策して周り、綺麗に飾り付けられた巨大なクリスマスツリーを眺めながら、一年の経過の早さに唖然とする二人でした。

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