宇治・平等院2001
平等院はJR宇治駅から歩いて10分程度の近くにあります。テレビでの3D‐CGによる平等院の建立当時の再現映像を見て、どうしても、もう一度この目で見てみたいとう衝動に駆られました。もう一度というのは、小学校の修学旅行で平等院を訪れたらしいのですが、今では、私の脳裏からすっかり抜けきっているらしく、すべてが初めて見るもののように映ります。 2001年6月24日(日) 曇り時々晴れ この日は、薄曇りではありましたが、宇治川の流れに溶け込む風景は、まるで日本画を見るようでした。宇治川をバックに記念写真を撮って、早速、院内を拝観することにしました。 院内は、やはり他のお寺とは一線を画す様相を見せ、池の中島に建てられた鳳凰堂は、美しい姿を水面に映し、テレビで見た3D‐CGのように、建立当時はほんとうにこの世のものでないがごとく、極楽浄土に見えたことでしょう。 鳳凰堂の名の由来は、その外観が尾の長い鳥が翼を広げたような形をしていることや屋根の上の鳳凰形棟飾りによって、近世以降、鳳凰堂と呼ばれるようになったそうで、正式名は阿弥陀堂だそうです。 池のほとりから眺める鳳凰堂の姿。鳳凰堂を実際に拝観すれば、1,000年の歴史を感じることができます。 天井や小壁から柱に至るまで、天衣を翻して舞う天人や楽を奏する天人、飛び立つ鳳凰、宝相華、唐草文様などが描かれ、現在の色あせた部分からでも、鮮やかに彩色されていたことをうかがい知ることができます。また、総檜作りの当時の建築技術にも驚嘆させられ、1,000年もの経年を思わせない不思議な魅力に溢れています。